24年4月1日号 「脱」競争のPB戦略
コストプッシュインフレに伴う物価高が依然続く中、低価格ラインを中心とした食品小売のプライベートブランド(PB)に注目が集まっています。他方、一部の有力企業は価格競争から脱却すべく、独自の価値を追求した商品の開発を推進しており、直近では将来の成長を見据えた有力チェーンが新ブランドを展開する動きもみられます。
食を巡る激しい競争を勝ち抜くのはどんなPBなのか…有力チェーンへの取材、専門家による調査から、各社のPB戦略を解き明かしていきます。
【取材・調査企業】イオングループ/セブン&アイHD/西友/原信・ナルス/エムアイフードスタイル/ヤオコー/ツルヤ/ロピア/ライフコーポレーション
編集後記
日銀が8年続いたマイナス金利を解除する公算が高まっています。インフレ率と金利が相関することを考えれば当然の流れです。ただ注意したいのは今のインフレは需要増に伴うものではなく、生産コスト増に伴う悪いインフレだということ。物価は上昇しているのに、需要が高まっていない理由は賃金上昇が追いついていないからです。企業としても、コスト増加分を転嫁をしなければ経営は成り立たず、給与も上げられません。その意味で、小売に関わらず国内全産業に必要なのは、高くても買いたくなる付加価値の付け方、儲けの型でしょう。型があるかないかが、賃金を上げられる企業とそうでない企業という、途方もない差を生むことになります。
(阿部)
記者として、多くの現場に携わる日々に充足感を感じています。
中でも、月初めに行われたイオンの新しい衣料品SPAブランドである「TVC」の記者会見が印象的でした。新商品のラインナップのなかに、「オルスタパンツ」というものがありました。「はき心地のよさ」を探求したパンツでウエストのゴムの締め付け感もないとのこと。縦横にストレッチが入っていて、ここ数年ですっかりとわがままボディになってしまった私にもピッタリなのでは!?
これまでも、公私ともども何着かパンツがはけなくなることもあり、おでかけでもビジネスカジュアルのシーンで重宝しそうです。週末は早速、近くのイオンに買いに行こうかと思います。
(阿波)