リアルタイム在庫を活用した、東急ストア「攻め」のDX
ネットスーパーのピッキング作業90分減

──コロナ禍による購買行動の変化として、リアル店舗からECへのシフトも業界全体の傾向として見られます。
山口 東急ストアではネットスーパーの利用者がコロナ禍以降、急増し、対前期比で約30%増となっています。
ネットスーパー事業は注文が入った商品を店舗側でピッキングする作業が加わるため決して利益率は高くありませんが、お客さまの多様なニーズに応えるために拡大していかなければならない事業です。
──ネットスーパー事業が拡大すると、ピッキング作業にも人時を割く必要があります。どのように対応しますか。

山口 ここもリアルタイム在庫機能を応用して、人時の生産性向上を図っています。
これまでのピッキング作業は、スタッフが紙のメモをもとに、売場やバックヤードから商品を探すというアナログ作業が中心でした。また、ネットスーパーの受注数が店舗の在庫情報と連携できておらず、ネットスーパーで大量の注文があると一部商品が品切れしてしまうといったこともあり、在庫があるのかわからない商品を探すのに余分な時間がかかってしまいました。
リアルタイム在庫機能を活用することで、まずネットスーパーと店舗の在庫情報を連携させました。また、ピッキングする商品とその在庫状況、売場のどの場所にあるのかといった情報を確認できるアプリを搭載したタブレット端末をカートに装着しました。これをピッキングする従業員が使うことで、アプリに表示されている情報を見ながら作業でき、手書きメモや商品を探す手間がなくなります。
ネットスーパー需要の高い店舗ではピッキング作業に1日当たり10時間程度費やしていますが、60~90分の短縮効果が見られました。今年2月中旬から開始し、全店にそのカートを3台ずつ導入しました。
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