自動検温システム、イオンシネマとイオンモールが導入、0.5秒で体温測定
イオンエンターテイメント(東京都港区)は5月28日から、「イオンシネマ」全92劇場に自動検温システムを順次導入する。劇場ロビー入り口に設置した小型端末により、来場者の体温を0.5秒で測定する。新型コロナウイルス感染拡大の予防につなげる。
ソフトバンク子会社の日本コンピュータビジョン(東京都千代田区)が開発した「センス・サンダー・ミニ」を導入する。同システムはAI(人工知能)による画像認識と赤外線カメラによって、対象者の体温を測る。
端末から1.2メートル離れていても測定可能なので、従業員による検温に比べて社会的距離を保つことができる。イオンエンターテイメントでは、緊急事態宣言の発令を受けて4月18日から全国のイオンシネマを臨時休業していたが、5月18日から劇場の営業を順次再開している。
日本コンピュータビジョンの自動検温システムは、イオンモールが運営するショッピングセンター(SC)でも順次、導入が始まっている。イオンモールでは主に従業員出入り口に自動検温システムの端末を設置しているが、一部のSCでは来場者用としても活用し始めている。