「世界最大」の無印良品が奈良に誕生! 売場の全貌を徹底レポート
良品計画(東京都/清水智社長)が3月1日、世界最大の売場面積となる「無印良品イオンモール橿原」(奈良県橿原市:以下、イオンモール橿原店)をオープンした。8201㎡もの広大な売場に、無印良品のほぼフルラインアップとなる約7000アイテムを取り揃えた“カタログ”のような構成の店舗だ。かねて無印良品が取り組んでいる資源循環の推進拠点にも位置づけられ、新たな試みも多数見られる売場づくりをレポートする。
9つのゾーンに分けて商品とサービスを提供
イオンモール橿原店が出店したのは、イオンモール橿原の新規増床エリアとして、3月1日にオープンした「West Village(ウェスト・ビレッジ)」だ。売場面積はイオンモール本館に出店していた旧店舗から約10倍に拡大した8201㎡で、世界最大規模の店舗である。取り扱いアイテム数は約7000にのぼり、無印良品で販売している商品がほぼ揃っている。

無印良品 イオンモール橿原
●所在地: 奈良県橿原市新堂町241-1
●営業時間: 10:00~20:00
●電話番号: 0744-21-8153

一周すると約400mにもなる広々とした店内では、衣食住に関する商品を生活シーンごとに9つのゾーンに分けて展開。ゾーンは、「住」「衣」「健」「集」「生」「収」「食」と、商品のリサイクルやリユース販売など資源循環に取り組む「ReMUJI(リムジ)」、無印良品初となるブックカフェ「本と喫茶橿原書店」で構成される。下田裕店長は「世界最大の売場面積かつワンフロアで無印良品の世界観を見て、感じていただけるところが大きな特徴だ」と語る。
膨大な数の商品を探しやすいように各ゾーンの売場の中は細分化しており、たとえば「健」のゾーンでは、化粧品売場に「粧」、スキンケア用品の売場には「顔」といった看板を掲げている。ただ商品を販売するだけではなく、スキンケア相談コーナーでは、専門のアドバイザーがスキンケアやメイクに関する相談に対応する。

ディスプレーの手法にもこだわっており、食品を集めた「食」のゾーンでは、お客が商品やその背景まで関心を持てるように工夫した。たとえば、米売場では生産者の暮らしや仕事ぶりをイメージしてもらおうと、生産者の写真や生産者から譲り受けた農機具や米俵を設置。他の売場でも、商品そのものや商品を使って調理したメニューの写真を説明文とあわせて紹介する。

また、レトルトカレーの売場にはカレー皿やスプーンを一緒に並べたり、米の売場では付け合わせとして漬物なども同じ売場に組み込んだりしており、「お客さまが食べたくなるような仕掛けづくりに既存店以上に取り組んでいる」(担当者)。
加えて、茶葉や米、梅干しなど奈良県産の食材も豊富に揃え、地域性も強く打ち出した。
ほかにも、スペースが限られる500~600坪の標準店舗では複数アイテムを並べて置けないようなベッドやテーブルなどの大型家具も、実際に見比べることが可能だ。

“循環”をコンテンツに取り組む5つの活動

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