市場隣接の商業施設「豊洲千客万来」に今、行くべき理由とは
首都圏の生鮮食品流通を担う「豊洲市場」(東京都江東区)。その隣接地に2月1日、複合商業施設「豊洲千客万来」(東京都江東区)がオープンした。温浴施設と食のスポットが一体となったユニークな施設で、市場隣接地だからこその賑わい感の演出や生鮮素材を活用したアイデア溢れるメニュー開発が学べる最新スポットだ。
集客装置として無料の足湯を導入
豊洲千客万来がオープンしたのは、豊洲市場の場外エリア。地上3階・地下1階建てで飲食店や物販店が軒を連ねる食楽棟「豊洲場外江戸前市場」と、地上9階・地下1階建てで24時間営業の温浴棟「東京豊洲万葉倶楽部」で構成され、総延べ床面積は3万3786㎡に及ぶ。豊洲市場と連携して豊洲ならではの活気や賑わいを創出する中心的な役割を担う。
この施設の運営事業者は、温浴施設「万葉倶楽部」や複合商業施設「ミナカ小田原」(神奈川県小田原市)などを運営する万葉倶楽部(神奈川県/高橋理社長)だ。東京都の「千客万来施設事業」として2015年9月から構想し、この施設の整備をすすめてきた。総投資額は200億円を超える。
万葉倶楽部の高橋眞己副社長は豊洲千客万来の特徴について「わくわくする食体験を楽しめる“動”の食楽棟に対して、温浴棟は非日常の癒やしやゆとりを感じられる“静”の空間。対照的な2つの施設をともに楽しめる点」と述べている。食と癒やしの2つを提供することで、観光客を中心に、豊洲市場の関係者や地域住民、近隣のオフィスで勤務するビジネスパーソンまで、幅広い層に愛着を持ってもらえる施設をめざしている。
まず温浴棟では、温浴施設等を運営する万葉倶楽部の強みを生かした施設づくりを行う。神奈川県箱根町や湯河原町の源泉から毎日専用トレーラーで温泉を運び込み、年中無休で24時間営業する。リラックスルームに最新のリクライナー513台を設置するほか、宿泊者用の客室として71室を備え、日帰り入浴から宿泊まで多様なニーズに対応する。
今回、集客装置として導入したのが、8階の足湯スポット「千客万来足湯庭園」だ。豊洲千客万来に訪れた人なら誰でも無料で利用可能で、豊洲の景色を眺めながらひと休みできる。20年12月に開業した「ミナカ小田原」でも足湯スポットを一般に開放して人気を集めており、「足湯の集客力はとても強い」(高橋副社長)という。
70店が密集して出店、切磋琢磨し個性を発揮
豊洲千客万来のなかでも
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