「どんな競合にも勝てる!独自路線追求の実験店」オリンピック新宿百人町店の売場づくりを徹底解説

取材・文=「ダイヤモンド・チェーンストア」編集部 若狭靖代
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Olympic 新宿百人町店の外観

Olympic 新宿百人町店

〒160-0023 東京都新宿区西新宿7-7-19
電話:03-6871-7250
JR中央・総武線「大久保」駅より徒歩5分

Olympicグループ(東京都/木住野福寿社長、以下:オリンピック)は2月5日、東京都新宿区に「Olympic新宿百人町店(以下:百人町店)」をオープンした。同社は近年、大手競合店との差別化を図るべく独自性を追求した店づくりを志向している。食品単独店としては約10年ぶりの新店となる百人町店は、これまで既存店で培ってきたノウハウをベースに、より特色のある店づくりにチャレンジした実験店の位置づけ。売場づくりの取り組みをレポートする。

独自路線をさらに追求する“挑戦”の盛り込まれた実験店

Olympic 新宿百人町店 大倉祐一郎店長
大倉祐一郎店長
「コンパクトな店舗ですが、お客さまの快適なお買物を意識した店づくりで、満足感のあるSMとして認知されるよう努力してまいります」

 百人町店は、JR中央・総武線「大久保」駅から南へ約350m、2020年9月に閉店した「丸正北新宿店」の跡地にオープンした。オリンピックの食品単独店としては12年以来、約10年ぶりの新店となる。

 店舗は幹線道路沿いのタワーマンションの1階にあり、周囲からのアクセスもよい立地だ。半径500mに設定した商圏内には約9000世帯/1万3000人が暮らす。特徴としては単身世帯が約77%と圧倒的に多く、東京都平均の約47%を大きく上回る。

 オリンピックは東京・新宿区から中野区にかけてドミナントを形成しており、百人町店もその一環での出店だ。百人町店の売場面積は約535㎡と小ぶりで、調理・加工スペースは限られる。そのため、「中野坂上店」(東京都中野区)などから総菜・ベーカリーの商品供給を受けるほか、鮮魚の加工スタッフは「北新宿店」(同新宿区)と共有するなど近隣店舗のリソースを活用。最小限の設備と人員で運営する小型店でありながら、充実した品揃えとサービスの提供を実現した。

 競合店としては西約600mに「もとまちユニオン新宿店」があるが、地形的に坂の上下にそれぞれ位置するかたちになっているため、競合度合いはそれほど高くない。しかし本誌調べでは、近隣にディスカウント系大手スーパーが出店を計画しているという。実際に出店してくれば、競争激化は必至だ。

 他方、オリンピックは近年、MD(商品政策)や陳列手法などさまざまな面での差別化で、大手競合に勝てる店づくりを進めてきた。そのきっかけの1つとなったのが中野坂上店だ。同店は13年12月、近隣に「ライフ中野坂上店」が出店したことによって一時業績を落とした。対抗策を模索するなかで、「競合とは違った商品をいかに多く揃え、どう見せるか」を念頭に据え、徹底して売場をつくり直したところ業績が回復、売上を伸ばし続けているという。百人町店はこの独自化の方針をより鮮明にし、「どんな競合にも勝てる、独自の路線をさらに追求するための実験店」という位置づけだ。

「ほかのSMとは違う」店舗を印象付ける陳列

 実際に売場を見ると、各所で「独自路線」を見ることができる。

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