イオンモール上尾 地域密着とデジタル化を強化した最新店舗の全貌
バーチャルメイクの体験も可能
イオンスタイル上尾では、化粧品売場の「グラムビューティーク」でも最新のデジタルサービスを導入している。イオンモール上尾がコーセーの上尾事業所跡地に建設されたことから、地元で支持の高いコーセーのコーナーにはバーチャルメイクが体験できる「You Camメイク」を初導入した。
また、コーセーとカシオが共同開発した「ネイルプリンター」も展開する。専用の機械によって、選択したネイルのデザインが数分でプリントされる仕組みだ。
公共交通機関での来館を促進
イオンモール上尾の地域密着の取り組みとしては、地域連携協定を結んだ上尾市と協業し、1階にデジタルサイネージを活用した地域情報コーナー「わが街NAVI」を設置した。また、そのすぐ隣にはイオンモール上尾限定の取り組みとして「ノッテタッチクーポン」を展開。お客が同施設に「Suica」や「Pasmo」などを使って電車やバスなどの公共交通機関で来館した場合は、機械の読み取り部分にICカードをタッチすることで、クーポンが抽選で当たる仕組みだ。施設に面する県道164号線の渋滞が激しいことから、公共交通機関による来店を促進し、渋滞を緩和するための施策として導入された。
イオンモール上尾では、地域密着やデジタル化のほか、館内の空気環境を維持する換気システムや、3密を避けるための来館人数カウントシステムの導入など、コロナ対策の取り組みも進められた。イオンモールをはじめとする大型商業施設を運営する企業は、コロナ禍で業績を大きく落としている。今回のイオンモール上尾での取り組みが成功すれば、コロナ禍でも支持される商業施設として1つのモデルとなるだろう。