メニュー

ストア・オブ・ザ・イヤー11〜20位を一挙に紹介!実力派企業と新興勢力がひしめく!

見るべき店大

店舗部門

アルビス中村二瀬店

北陸MDを前面に打ち出した愛知県1号店

店舗概要

オープン日 2021年7月15日
所在地 愛知県名古屋市中村区二瀬町26-5
アクセス 名古屋市営地下鉄東山線「岩塚」駅から徒歩約7分
営業時間 9:00~21:45
売場面積 約1827㎡
年商目標 18億円(初年度)

受賞理由

 11位は、アルビス(富山県/池田和男社長)が愛知県に初進出を果たした「アルビス中村二瀬店」だ。同店では地域対応をしつつも、同社が地盤とする北陸産の商品を前面に打ち出すことを基本的な戦略としており、関連販売や情報発信にも多く取り組む。とくにアルビスの強みである海産部門では、氷見や新湊、金沢など北陸の漁港で仕入れた朝獲れの魚介類を、その日の昼過ぎには売場で販売する。

 また「即食提案」にも力を入れており、メーン出入口から始まる売場導入部に、青果売場とともに総菜売場をダブルコンコースで展開。部門間で連携した売場・商品づくりを行う。アルビスは同店の成功事例を今後の中部エリアでの店舗開発にも生かしていく考えだ。

原信 川窪店

ルーラルな立地でアーバンなMDを展開

店舗概要

オープン日 2021年10月16日
所在地 新潟県南魚沼市川窪1141
アクセス JR上越線、北越急行ほくほく線「六日町」駅からクルマで約8分
営業時間 9:00~24:00
売場面積 1920㎡
年商目標 16億円

受賞理由

 12位には、アクシアル リテイリング(新潟県/原和彦社長)傘下の原信(同)が出店した「原信川窪店」がランクインした。

 店舗周辺はルーラル立地で、店舗から半径2㎞圏内には約2700世帯/約7600人しか居住していない。原和彦社長は、「マーケットボリュームが少ないなかでも採算がとれる店づくりに挑戦した」と話し、人口密度の低い商圏を攻略する施策として“アーバン”なイメージを想起させる「アーバンなMD」を実践している。

 たとえば、総菜売場では、鉄板焼きメニューを提供する「てっぱん屋」、魚総菜の「魚菜屋」、肉総菜の「Mミートeat Dデリel」など、店内製造の付加価値型のMDを随所に導入している。こうしたMDにより、限られたマーケットの需要を深掘りする構えだ。

イオンスタイル川口

イオンリテール初の本格的なスマートストア

店舗概要

オープン日 2021年6月8日
所在地 埼玉県川口市安行領根岸3180イオンモール川口内
アクセス 埼玉高速鉄道「鳩ヶ谷」駅から徒歩約20分
売場面積 9468㎡
営業時間 9:00~22:00(1階食品のみ8:00~23:00)※一部売場により異なる

受賞理由

 13位はイオン(千葉県)グループの商業施設「イオンモール川口」の核店舗として、イオンリテール(千葉県/井出武美社長)が出店した「イオンスタイル川口」だ。同社初の本格的なスマートストアであり、デジタル施策を進化させている。

 具体的な施策として、防犯向け安全カメラを「AIカメラ」として活用し、AI搭載の映像解析マシンによって、来店客の行動をとらえ、購買されていない商品の要因分析を可能にしている。

 また、販売実績や天候などのデータをもとにハンディ端末が割引率を提示する「AIカカク」を、値下げや廃棄の多い総菜売場に導入。値下げ額が2割強減り、売れ残って廃棄された商品の金額も半分ほどに減る効果が得られている。

アピタ長久手店

改装で7つの直営専門店とメンズドンキを導入

店舗概要

オープン日 2021年12月3日
所在地 愛知県長久手市戸田谷901-1
アクセス 東部丘陵線「杁ヶ池公園」駅直結
営業時間 9:00~21:30
売場面積 1万4708㎡(直営部分)

受賞理由

 14位入賞は、パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(東京都)グループのユニー(愛知県/関口憲司社長)が全面改装を行った「アピタ長久手店」だ。ユニーは現在、総合スーパー(GMS)改革を猛スピードで推進しており、改装によって既存店の業績を向上させている。同店でもリニューアルで7つの直営専門量販店と、DS「ドン・キホーテ」を導入し競争力アップを図っている。

 直営専門量販店は、食品売場「ながくてマルシェ」や、DgS「ユードラッグ」のほか、化粧品、生活雑貨、文具・玩具、自転車、服飾関連の専門店・ゾーンを展開。2階の「ドン・キホーテ」では、メンズゾーン「メンズドンキ」も展開し、2つの異なる世界観を演出している。

フジ四国中央店

イオンのSCに初出店 地域密着型MDを徹底

店舗概要

オープン日 2021年9月18日
所在地 愛媛県四国中央市妻鳥町1795-1
アクセス JR予讃線「川之江」駅・「伊予三島」駅からそれぞれクルマで約10分
営業時間 9:00~22:00
売場面積 1650㎡
年商目標 12億7000万円

受賞理由

 15位は、フジ(愛媛県/山口普社長)の「フジ四国中央店」だ。フジにとって、同じイオン傘下のマックスバリュ西日本(広島県)と24年3月をめどに経営統合する計画の発表後、初の新店。NSC「イオンタウン川之江」の核店舗としての出店で、イオングループのS Cにフジが店舗を構えるのは初めてだ。四国中央市内には、すでにマックスバリュ西日本が「マルナカ」ブランドの2店舗を出店しており、フジは今回、集客力の高いイオンタウンと組むことで、グループでのいっそうのマーケットシェア拡大を図る。

 売場では、地域密着型のM Dに注力。地産地消と地域交流を目的に、フジが運営する農畜水産品の直売店「エフ・マルシェ」をインショップの形態で導入している。

オーケー平塚店

地域商品を充実させた大型店

店舗概要

オープン日 2021年3月16日
所在地 神奈川県平塚市錦町4-22
アクセス JR東海道本線「平塚」駅西口より徒歩約6分
営業時間 8:30~21:30
売場面積 2047.45㎡

受賞理由

 16位は、オーケー(神奈川県/二宮涼太郎社長)の「オーケー平塚店」だ。同社でも大型の店で、地域性を打ち出すMDに挑戦している。

 とくに地域商品が充実しているのが青果と鮮魚だ。青果部門では、神奈川県の野菜や果物を各所に差し込み、写真付きのPOPで生産方法のこだわりや商品の魅力を丁寧に伝えている。鮮魚部門では神奈川県内の漁港から仕入れた商品を訴求している。

 近年オーケーが注力する冷凍食品については、売場を広く設けるとともに、生鮮3部門でもコーナーを展開する。青果では、産地で急速凍結し鮮度を維持した商品シリーズ「凍眠市場」のコーナーを設置。鮮魚部門でも「産地こだわり凍結」と打ち出す、産地で凍結した商品を販売している。

スーパーセンタートライアル宮田店

「ムスブ宮若」内に開業した最先端スマートストア

店舗概要

オープン日 2021年10月28日
所在地 福岡県宮若市宮田109-1
アクセス JR「直方」駅からクルマで約17分
店舗面積 約1100坪
営業時間 24時間(年中無休)

受賞理由

 17位に入ったのは、トライアルホールディングス(福岡県/亀田晃一社長)傘下のトライアルカンパニー(福岡県/石橋亮太社長)の「スーパーセンタートライアル宮田店」だ。

 トライアルが近年開発を進める「スマートストア」として開業。産官学協働で推進する「リテールAI」を軸にしたまちづくり「リモートワークタウン ムスブ宮若」プロジェクトの実証実験の場にもなっている。

 店づくりでは、「スマートショッピングカート」やデジタルサイネージなどのほかに、初めて「AI冷蔵ショーケース」を導入。AIカメラとセンサーによって、どの商品がいつ欠品したかを店舗従業員がすぐに把握できるようにして、商品の発注や補充作業の効率化につなげている。

ビオラル エキマルシェ大阪店

ターミナル駅に出店した自然派SM

店舗概要

オープン日 2021年10月26日
所在地 大阪府大阪市北区梅田3-1-1
アクセス JR「大阪」駅桜橋口すぐ(改札外すぐ)
営業時間 9:00~22:00
売場面積 306㎡

受賞理由

 18位には、ライフコーポレーション(以下、ライフ)がJ R「大阪」駅構内に出店した「ビオラルエキマルシェ大阪店」が入った。「ビオラル」は、ライフが展開する自然派SMの戦略フォーマットで、

 「ビオラル靭店」(大阪府:16年6月開業)、「ビオラル丸井吉祥寺店」(東京都:20年12月開業)に次いで3店目になる。また、大規模なターミナル駅の構内に出店したライフ初の店舗だ。

 売場面積は306㎡で、取り扱いアイテム数は約3500。これまでの2店と異なるのが、ナショナルブランド商品を扱っていない点だ。店内の随所でPBを集積したコーナーを設置し、ビオラルの4つのコンセプト「オーガニック」「ローカル」「ヘルシー」「サステナビリティ」を打ち出している。

マーケットガーデンKOHYO南千里店

5年ぶりに出店した提案強化型SM

店舗概要

オープン日 2021年11月26日
所在地 大阪府吹田市千里山西6-56-1「tonarie南千里アネックス」1階
アクセス 阪急電鉄千里線「南千里」駅より徒歩約12分
営業時間 9:00~22:00
売場面積 1740.2㎡

受賞理由

 19位は、光洋( 大阪府/ 平田炎社長)の「マーケットガーデンKOHYO南千里店」だ。商業施設「tonarie(トナリエ)南千里アネックス」内に、5年ぶり4店目となる提案強化型の旗艦フォーマット「マーケットガーデン」の店舗としてオープンしている。

 同店では、「マーケットガーデン」が掲げる「鮮度感」「ライブ感」「良質感」に「親近感」を新たなキーワードに加えた店づくりを実践している。

 たとえば水産売場では対面販売を強化し、本マグロ解体販売などのイベントも実施。畜産売場では、鹿児島県経済連との長年のパートナーシップを生かし良質な銘柄肉を揃える。また、オーガニック商品や植物由来商品をコーナー化しているのも特徴の1つだ。

クックマート可美点

商品の個性際立つ注目のローカルSM

店舗概要

オープン日 2021年8月26日
所在地 静岡県浜松市南区増楽町655
アクセス JR「浜松」駅からクルマで13分
営業時間 9:30~20:00
売場面積 約450坪

受賞理由

 20位は「クックマート可美店」だ。東三河・浜松エリアで12店を展開するローカルSMであるデライト(愛知県/白井健太郎社長)の最新店である。同社は地元の食材や出来たて総菜を、現場で創意工夫し提案する営業スタイルが特徴。平均売場面積は約300坪と比較的小ぶりながらも、1店当たり平均年商は27億円と強さが光る。

 注目を集めたのが従業員のアイデアから生み出されるユニークな独自商品の数々だ。鮮魚や精肉の盛り合わせや、圧倒的なボリューム感を出した総菜やベーカリーなど、ハレの日や外食需要も取り込むほかにはない商品が売場に並ぶ。その商品力と、それらを生み出す組織力が高い評価を得て20位にランクインを果たした。