シリアル市場、健康志向を背景に需要拡大 グラノーラ・コーンフレークが好調に推移

洋日配売場など、多箇所展開でトライアルを促進
食物繊維や鉄分、たんぱく質などの栄養素が豊富で白米と比較しカロリーや糖質が低いことから、美容や健康に関心の高い女性から人気を集めた「オートミール」だが、期間通算の金額PIは対前年同期比25.4%減の274円、数量PIは同27.1%減の0.74と、金額・数量ともに大幅減となった。
コロナ禍に一気に広まったオートミールだが、味や香り、食感が苦手という人も多く、さらに調理の手間もあることから離脱する人が目立っている。こうしたネガティブなイメージを払拭する商品として登場したのが日清シスコの「おいしいオートミール じっくりロースト」だ。同品はロールドオーツを長時間焼き上げることで、香ばしさやしっかりとした食感を実現。そのまま食べるだけでなく、電子レンジや鍋で調理してさまざまなメニューにアレンジしたり、白米と一緒に炊くことも可能だ。オートミールはシリアル同様、朝食利用がメーンとなっているが、メニュー提案により使用頻度の向上が期待される。
シリアルは菓子売場の近辺、またはコーヒーや紅茶とともに朝食関連の定番棚で展開されることが多いが、今後市場を拡大するにはパンをはじめとした他カテゴリーの売場でもユーザーを取り込む必要がある。ヨーグルトや牛乳など関連性の高い洋日配売場でのアウト展開も積極的に仕掛け、トライアルに結び付けていきたい。
売場活性化のためのMD EDITION の新着記事
-
2025/04/07
菓子市場、物価高で食品全般が厳しいなか堅調も、カテゴリーごとには明暗 -
2025/04/07
スンドゥブ市場、韓流ブームを追い風に24年も市場は堅調に推移 -
2025/03/24
植物性ミルク市場、アーモンドやオーツ麦など豆乳以外のバリエーションも豊富に -
2025/03/24
食用油市場、汎用油やオリーブオイルが苦戦、24年度の食用油市場は踊り場へ -
2025/03/07
漬物・キムチ市場、料理素材としての魅力を訴求し、メニュー提案で喫食機会を増やす -
2025/03/06
ハム・ソーセージ市場、フレーバーソーセージなどの投入で食シーン拡大に貢献
この特集の一覧はこちら [160記事]
