精肉に強い食品スーパーはどこ?消費者調査でわかる主要8スーパーの実力と支持される理由
食品スーパー(SM)や総合スーパー(GMS)、ディスカウントスーパー(DS)の精肉部門は生鮮3品の中でも、安定した利益を確保できる部門だ。しかし、現在は原価高騰やコストプッシュ型インフレの進行により、難しい局面を迎えている。本稿では首都圏エリアで事業を展開する小売業の精肉売場の中で、支持を獲得している企業がどこなのか、お客はなぜその精肉売場で買物をするのか、アンケート調査で紐解いていく。
調査期間:2022年12月26日~2023年1月17日、POB会員「レシート de Ponta」サイトによるインターネットリサーチ
価格が1位品質、品揃えと続く
mitoriz(ミトリズ:東京都/木名瀬博社長)は、全国100万人以上のアクティブユーザーのレシート画像とアンケート回答を収集する購買証明付き購買理由データベース「マルチプルID-POS購買理由データPoint of Buy(ポイント・オブ・バイ:POB)」を保有し、消費者の購買理由やその背景などを分析している。
今回は、「首都圏SM・GMSでの精肉商品の購入実態」について、レシート投稿サービス「レシート de Ponta」の会員にネットアンケート調査を実施した。回答者は20~60代の1都3県に居住する2200人。家族構成は単身者から5人以上の世帯まで、世帯年収300万円未満から1000万円以上の家庭まで、幅広い層に対しアンケートを行った。
まず、精肉を購入時に最もよく好んで利用するSM・GMSはどこかを聞くと(図表❶)オーケー(神奈川県/二宮涼太郎社長)やロピア(神奈川県/髙木勇輔代表取締役)、イオンリテール(千葉県/井出武美社長)といった小売業が並んだ。
「精肉を選ぶ際に最も重視している点」を聞くと(図表❷)、総合的に優先するのは、「精肉の価格(安さ)」が39.7%で1位、2位は「精肉の品質がよい」、3位は「精肉の品揃えがよい」、4位は「精肉の大容量パックが豊富」という項目が並ぶ。
オーケー、ロピアが人気価格、大容量商品が好評
次に、精肉を購入するうえでなぜそのSM・GMSを利用するのかについて、
精肉MDの新常識! の新着記事
-
2023/02/14
知識が利益を生む!精肉バイヤーは「肉のコンシェルジュ」になるべき理由3つの戦法とは -
2023/02/14
価格と品揃えの広さと深さで他を圧倒!オーケーの精肉売場を徹底分析 -
2023/02/14
精肉に強い食品スーパーはどこ?消費者調査でわかる主要8スーパーの実力と支持される理由 -
2023/02/13
牛一頭買いとプロセスセンター間の連携で実現するライフの精肉MD -
2023/02/13
安さで勝負するドラッグストア「ゲンキーの精肉売場 昨対売上15%増の秘密とは -
2023/02/13
輸入肉に加え、国産豚も相場急騰!原価高の精肉部門がやるべきこと
この特集の一覧はこちら [12記事]
関連記事ランキング
- 2024-11-08怒濤の出店で1兆円が見えたロピア!大きな進化と懸念される副作用とは
- 2024-11-07「Foods Park」の17店舗目はイオンの跡地に居抜きで出店!
- 2024-11-18レシートは語る第15回 まもなく関西進出のオーケー、データでわかる競争力と成功のカギ
- 2024-11-0633億円めざすマミーマート、生鮮市場TOPセキチュー上尾店徹底解説
- 2024-11-12価格訴求から価値提案にシフト?「岡崎エルエルタウン店」で見られたロピアの進化
- 2024-11-08専門家がヤオコー久喜吉羽店を徹底分析!斬新な鮮魚改革と意外な課題とは
- 2024-11-08店舗網とM&Aの歴史が丸わかり!最新ロピア勢力図MAP!
- 2024-11-18既存店の数字が良い企業は実践!競合スーパーが進出しても影響を受けない方法
- 2024-11-20子育て世代をターゲットにするヤオコー川口SKIPシティ店の最新MDを徹底解説
- 2024-11-13繁盛店は80億円!ロピア、強烈な販売力支える「100%現場主義」の正体とは