2025年夏、総菜の売場づくりを徹底解説!
近年の夏は、危険な暑さや異常気象の影響で消費行動が大きく変化している。冷やして楽しむ食品の人気も高まり、食のスタイルが多様化している。この時期は、父の日、土用の丑、盆などのイベントが続くため、きめ細やかな発注や製造計画が肝要だ。本稿では、来夏に向けた売場づくりや消費トレンドの変化、販促ポイントについて解説する。
市況分析&来夏の方向性
カテゴリーを超えた独創的な商品が増加
先日、デリカテッセン・トレードショー主催の「お弁当・お惣菜大賞2025」の受賞結果が発表された。その受賞作品では独創性の高い商品が目立つ。
総じて、弁当や丼重、おにぎりといった米飯カテゴリーの境界が曖昧になりつつあり、たとえば、弁当でありながら、丼重のようにご飯の上に具材をたっぷり盛り付けたものや、お重や経木の容器を使用しつつ弁当の商品設計になっているもの、さらに具材たっぷりのおにぎりは、まるで「容器に入っていない弁当」と言えるほどのボリューム感で、弁当類の下限価格を上回る価格設定である。

近年、「生鮮総菜」など部門の壁を越えて総菜の領域が拡大しているが、総菜部門内の商品設計でもカテゴリーの壁がなくなり、新しい発想の商品が増えている点が大変興味深い。
異常気象が食環境を大きく変える
温暖化や異常気象、そして節約志向が買物の仕方に大きな影響を及ぼしている。とくに
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