出店余地拡大にらむ戦略フォーマット!アルビスの300坪小型店のベールをはがす
北陸地方を地盤とする食品スーパー(SM)のアルビス(富山県/池田和男社長)が、小型フォーマットの実験を始めている。「albis KULA*SU(アルビスくらす)」の屋号で、2024年3月に2店舗を開業。
小商圏型の約300坪のコンパクトな売場の中で、標準店に見劣りしない品揃えを追求しつつ、ローコストオペレーションに裏打ちされたEDLP(エブリデー・ロープライス)政策を導入するなど、アルビスとしてチャレンジングな取り組みが展開されている。
※調査日:2024年12月19日、文中の価格はすべて税抜
売場面積300坪の小商圏型小型店
現在、「アルビスくらす」として展開されているのが、24年3月22日に石川県金沢市にオープンした「泉が丘中央店」と、同市隣接の河北郡内灘町に同29日に開業した「内灘店」の2店舗だ。
いずれも既存店を改装するかたちで「アルビスくらす」に転換された。
場所こそ異なるものの、両店舗ともに少子高齢化が進みつつ、共働きの若いファミリー層の流入も見られる点で共通している。また、「クスリのアオキ」をはじめとする食品強化型のドラッグストア(DgS)が付近に複数進出している点も同様である。

アルビスのHPでは、「アルビスくらす」のコンセプトとして次の3つを挙げている。①「いつも美味しい」(素材とできたてにこだわり。)、②「便利でちょうどいい」( お買い物しやすいから便利。)、③いつでもお値打ち価格(毎日使う商品が、お値打ち。)、である。
なかでも筆者が注目したのは③の価格政策である。「アルビスくらす」では標準店で行っているチラシ販促やポイント施策、レシートクーポンの配布などを取り入れず、頻度品を中心にEDLPを採用している点も大きな特徴だ。
また、両店舗とも
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