ヤングファミリー奪取へ!ベイシアの本気が見える、Foods Park大田原店を徹底分析!
ベイシア(群馬県/相木孝仁社長)が2022年11月、栃木県大田原市にオープンした「ベイシアFoods Park(フーズパーク)大田原店(以下、大田原店)」。「新・食品スーパー」を標榜して開発されたベイシアの新業態である。さほど大きくないマーケットで、どのようなMD(商品政策)、売場づくりを展開しているのか。開業から2カ月弱が経過した1月中旬、同店を訪れた。※文中の価格は本体価格
「地域の真のニーズ」を深掘りする新業態
東北新幹線「那須塩原」駅からクルマで約20分。栃木県北東部の大田原市の中心部に22年11月23日、ベイシアの新業態「Foods Park」の1号店として大田原店は開業した。
もともとこの地では2層構造の総合スーパー(GMS)「ベイシア大田原店」が営業していたが、21年10月に閉店。約1年の準備期間を経て食品スーパー(SM)型の新業態として生まれ変わったかたちだ。
開業時のプレスリリースに「“食のテーマパーク”を体現し、現代のお客様の食に対する多様なニーズにお応えしてまいります」という記述があったとおり、実際に同店を訪れてみると、生鮮を軸とする食品特化型のフォーマットという印象を持った。他方で、筆者は「Foods Park」という名称からして、かなり尖ったMDを展開しているのかとも予測していたが、「効率的ではないもの、地域の需要にマッチしていないものをそぎ落とし、お客が本当に求めているものを深掘りする」という姿勢に満ちたフォーマットであった。
価格政策面ではEDLP(エブリデー・ロープライス)を基本としており、いつ行っても値ごろ感を得られるようになっている。物価高騰下での節約志向の高まりにもしっかり対応したフォーマットであるようだ。
地場野菜の“垣根”を取り払った独自MD
それでは、生鮮を中心に売場を順にみていこう。
最前部の青果でとくに目を引いたのは、
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