2024年の年末商戦、イオンリテールとサミットの予約商品の結果は?
少人数向けのクリスマスケーキが好調
年末商戦におけるもう1つの重要商品、クリスマスケーキの動向も見ていこう。イオンリテールのクリスマスケーキ予約は前年並みの結果だったという。有名パティシエが監修したケーキは、カタログで1ページにつき1商品ずつ丁寧に紹介。その結果、2000円台で購入できるコストパフォーマンスの高い商品が人気を集める一方で、4000円以上のパティシエが監修したケーキも多く選ばれた。
サミットは、「オリジナルクリスマスケーキ/チョコケーキ(5号)」(各税抜4000円)や「オリジナルクリスマスフルーツケーキ(5号)」(同5300円)などを販売した。これらは5号サイズだが、少人数向けのニーズの高まりを受け、24年は一回り小さい4号サイズのケーキやチョコケーキも展開した。こうした取り組みにより、クリスマス関連商品の予約数は対前年比4.3%増、売上高は同5.0%増を記録した。

24年のクリスマスは24日が火曜日、25日が水曜日と平日だったため、大人数でのパーティーではなく、家族だけで過ごしたケースも多かったと考えられる。こうした背景から、少人数向けのケーキが注目を集めた。4号サイズを販売したサミットは、そうしたニーズを的確にとらえたといえそうだ。
年末商戦から学ぶ、販促施策のヒント
25年に入っても、2月の恵方巻、3月のひな祭り、5月の端午の節句など、食に関連するイベントが続く。恵方巻は全国的に定着し、イオンリテールではECでの注文が昨年を上回る好調だったという。とくに、1本よりもハーフサイズやカット商品の動きがいい。また、北陸応援商品として「甘えび」「さわら」を販売し、早期予約で全品5%オフとなる「早得」を実施した。さらに、ネットスーパー限定で、イオンマークのクレジットカード決済時にポイントを5倍付与するキャンペーンも展開した。
一方、サミットでは25年に恵方巻を13種類ラインアップ。同社は今年、土用の丑の日にあわせたうなぎの販売も強化するという。
家計の負担を抑えながらイベントを楽しみたいというニーズが高まる中、少人数でも食べ切れるサイズやネット購入の利便性、ポイント施策など、消費者の考えや行動は変化し続けている。こうしたトレンドに合った施策が予約数や売上高の増加を後押ししている。