スーパービバホーム埼玉大井店の塗料売場改革!販売が急伸したその戦略とは?

上明戸 聡(ライター)
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50周年キャンペーン第1回では当選100%を記録

  同店が行っている今回の催事展開は、前述したように「キシラデコール」を販売する大阪ガスケミカルが展開するプレゼントキャンペーンと連動したもの。DIYerとして知られるタレントのヒロミさんをキャンペーンキャラクターに起用し、ヒロミさんがプロデュースするブランドの「八王子リホーム」とタイアップした限定品のオリジナルカラーTシャツを、「キシラデコール」購入者に抽選でプレゼントするという内容だ。

スーパービバホーム埼玉大井店の塗料売場のキャンペーンディスプレイ
エンド脇ではプレゼント商品のオリジナルTシャツをディスプレーしたほか、ヒロミさんの等身大パネルなどを展開する

 応募期間を2回に分けて実施しており、1回目は6月末に終了。現在第2回の応募期間を迎えており、締め切りは2021年10月31日までとなっている。

 また「キシラデコール」を購入し、塗装したDIY作品を撮影して応募してもらうフォトコンテストも実施。同社ホームページにある「みんなのDIY事例」に掲載された「健闘賞」作品については、もれなく2000円のQUOカードをプレゼントするほか、「健闘賞」に選ばれた作品の中から、ヒロミさんに審査してもらい「特別賞」を選考する。受賞者には、賞品としてヒロミさん直筆サイン入りTシャツを10人にプレゼントするなどの内容となっている。

 今回のキャンペーンでは、第1回、第2回それぞれ1500人の合計3000人と、多くの賞品数を確保したことで、第1回の応募結果では応募者全員が当たる「100%当選」が実現した。第2回目も高い当選確率が期待できそうなだけに、キャンペーン訴求をさらに強化したいところだ。

スーパービバホーム埼玉大井店、塗料売場の定番商品
定番コーナーには塗装見本のほか、キャンペーン応募用はがきなどをディスプレー。随所でキャンペーン訴求を強化している

コロナでDIYへの参加意欲は高まる 今後につながる訴求を

 同店チームリーダーの布河谷淳氏は、「昨年のコロナ後の時期には、実演イベントなどを中止し、お客さまにはなるべく来店頻度を抑えていただくような運営を行いました。しかし、在宅時間が増えたことで塗料を含むDIY関連の販売動向は活発でした。現在はやや落ち着いてきていますが、初めて塗料に触れたユーザーが、ペイントの効果や楽しさを実感できるよう、さまざまな角度からサポートしていくことが重要だと思います。今後の需要につながるような取り組みを考えていきたいと思います」と言う。

スーパービバホーム埼玉大井店、塗料売場のディスプレイ
使用シーンをイメージしてもらい、DIYを行う動機の喚起につなげる「DIYコーナー」。手づくりした家具見本や、塗装済みの木材、資材、パーツなどを用意

 今後のコロナの動向次第という側面はあるが、来店して商品を手に取ったり、さまざまな体験の機会をできる限り提供していきたいという考えだ。

 このほか同店では、塗料やさまざまな資材、パーツなどをカテゴリーにとらわれずに集約した「DIYコーナー」を設置している。

 「手軽にいろんなものをつくることができる楽しみ方をお客さまに提案するコーナーです。塗料売場とも近いので、相乗効果も期待しています」(澤中店次長)。

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