U.S.M.Hが独自ブランド「GREEN GROWERS Meal」を立ち上げた理由

松岡 瑛理
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ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス(東京都/藤田元宏社長:以下、U.S.M.H)は自社のプライベートブランドとして、植物性の食材からなる食品を集めた「GREEN GROWERS Meal(グリーングロワーズミール)」をスタートさせている。売上目標は非公表。プラントベースに特化したブランドを立ち上げた背景や、販売戦略について聞いた。キーマカレー

「GREEN GROWERS Meal」シリーズより、キーマカレー(税抜398円)

 

環境への関心高い
Z世代の取り込みねらう

 U.S.M.Hでは2022年6月、「安心・安全」「健康的」「環境にやさしい」をコンセプトとして、サステナビリティに配慮した商品を取り扱うプライベートブランド(PB)「GREEN GROWERS(グリーングロワーズ:以下、GG)」を立ち上げた。主たる目的は、新たな客層の取り込みだ。GREEN GROWERSの主たるターゲットは1990年代後半から2010年の間に生まれたZ世代で、他世代と比較して環境問題への意識が高いことが各種の調査から明らかになっている。

 23年11月には、GREEN GROWERSのなかでミール食品に特化した「GREEN GROWERS Meal(グリーングロワーズミール」というブランドがスタートした。植物由来の原材料を使用した食品をさす「プラントベースフード」を用いたレトルト食品を取り扱う。

 第一弾として23年11月25日に発売されたのが「野菜カレー」(税抜398円)と「ボロネーゼ」(同298円)だ。どちらも玉ねぎ、ニンジン、にんにくなどの香味野菜を使い、旨味や具材感を出している。

 第二弾として、24年2月29日には「キーマカレー」(同398円)を発売。香味野菜にトマトペーストを加えて、酸味と野菜の甘味が合わさったまろやかな味わいに仕上げた。

 いずれの商品も、アマゾンの荒廃地に多様な果樹や材木の苗、作物を植えることで、単一栽培ではできなかった持続的な生産を行う「森を作る農業(アグロフォレストリー)」により栽培されたアサイーが使われ、商品1個あたりのCO₂削減量が数値で記載されている。

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