使える!鮮魚部門2024年冬~春の販促・売場づくり、総チェック!

解説:堀内 幹夫(エバーフレッシュ研究所)
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コロナ禍を経て、水産物の相場高が収まりつつある。2024年1月から3月にかけての商売では、相場安の商品をどう活用するかがポイントだ。ただし、商品を安くしても点数が伸びるとは限らない。商品の特性を踏まえた仕掛けを考えよう。各月ごとの商機、手法、売場展開について説明する。

丁寧な商品づくりで利益の向上を

 はじめに、コロナ禍以降の水産部門を取り巻く動向を概説したい。

 コロナ禍の超相場高のなか、苦しみながらも前年比ギリギリの線を維持してきた企業・店舗の水産部門は多かった。コロナも収まりつつあるなかで、水産物の相場高の様相には少し改善傾向がみられるようになっている。今冬~来春の商売としては、相場安商品をどう活用するかがポイントとなる。

 ただし、現在の相場安は、在庫過多や相場循環によるものだという点に留意してほしい。養殖魚以外は「じり貧状態」に変わりなく、決して手放しで喜べる状況ではない。

 一方、お客の側も水産物の割高感に少し慣れつつあるようにも感じる。この数年間は、1人当たりの買い上げ点数は漸減しつつあるが、1点単価のアップで何とかしのいでいる状況がある。

ブイヤベースセット
ブイヤベースセット

 経済成長が右肩上がりだった時代は、単価を少し下げれば数量が大幅増となり、売上は大きく伸びた。売上が大きく伸びることで粗利額が稼げ、商売としてなり立った。しかし現在では中途半端に安く売っても数量・売上ともに伸びないことが多い。そのような時代に、どう商売を考えるか。

 チェーンストア経営の場合、優先順位の高い客単価対策は、買い上げ点数を増加させることだ。しかし、商品を安くしても点数が伸びない時代には、商品の特性をよく考えて仕掛ける必要がある。身の丈に合ってない

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