低カロリー甘味料市場、継続して購入する人が増えコロナ特需が一巡した21年も好調が続く

山田 陽美
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低カロリー甘味料の金額PIおよび金額PI対前年推移

味わいや使い方などさまざまニーズに合わせた訴求がカギに

 形状タイプ別にみると、溶け残りが少なく、手軽に使える液体タイプが好調。このカテゴリーをリードしているのが味の素の「パルスイート®カロリーゼロ液体タイプ」。神木隆之介さんを起用したブランドの情緒価値を伝えるテレビCMの投下で、ファン拡大を図っている。

 サラヤではこの春に「ラカントSシロップ」をリニューアル。原料の配合バランスを見直し、羅漢果の風味を生かしたすっきりとした甘さに仕上げた。

 「シュガーカット」シリーズを展開している浅田飴では、昨年9月に「ナチュレS」を発売。一般的な低カロリー甘味料で使用されている3つの食品添加物を使用せず、おいしい甘さの「還元麦芽糖水飴」とステビア、とうもろこし由来の食物繊維だけで仕上げた。

 顆粒タイプでは、サラヤの「ラカントS顆粒」が市場をリード。糖尿病リスク者はもちろん、ダイエットをする若年女性まで幅広い年齢層から支持されている。味の素は「パルスイート®」「パルスイート®カロリーゼロ」「パルスイート®スリムアップシュガー」などの喫食シーンや好みに合わせたさまざまな顆粒タイプを展開している。

 日本リコスは糖類不使用・100%植物由来の「ステビアヘルス」を展開。砂糖と同量使用で同じような甘さになるようにステビアに含まれる複数の甘味成分を調整し、さらにタマネギ等に多く含まれるイヌリン(不溶性食物繊維)を配合した。より上白糖に近いすっきりとした甘さの〈ホワイト〉と、黒糖のようなコクを感じられる甘さの〈ブラウン〉の2種類を展開している。

 低カロリー甘味料は原料や使い方、味わいもさまざまで、ユーザーのニーズは多様化していることから、好みの商品が選べるように店頭でわかりやすく訴求していく必要がありそうだ。

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