富士通 FIDO準拠の「オンライン生体認証サービス」を4月提供開始
オンライン認証のセキュリティ向上と導入企業および消費者の負担を軽減

2017/02/16 11:37
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クレジット、窓口サービス、チケットレスなど幅広い利用が期待される


 次世代の認証技術を搭載し、サービスとして構築支援・運用を活用できるのでECサイトばかりではなく、店舗でもクレジットカードや窓口での確実な本人確認、チケットレスサービスやスマートキー、オンラインゲーム、ネットオークションでの認証などにも利用することが可能だ。FIDOならば、生体情報を使用するため本人認証だけでなく、使用する端末が本物であることの証明にもなるため、なりすましにより他の端末からアクセスすることも防御できる。また、将来的な構想として、デバイス間認証への適用が検討されている。IoT分野でもFIDO認証が広がっていくと期待されている。

 

富士通はFIDO対応サーバ、ソフト、クラウド環境整備、開発支援までトータル提供


 富士通が提供開始する「オンライン生体認証サービス」は、このFIDOに準拠した強固なセキュリティ構築をサポートする。まずFIDOの導入に必要なFIDO対応のクラウド環境、クライアントアプリケーションへの組み込みに必要となるソフトウェアの開発キット、および開発支援サービスなどをトータルで提供する体制を整えている。

 

 FIDOサーバについては、FIDO導入に必要なアプリケーションを提供。FIDOクライアントおよび開発支援の内容は、スマートデバイスやセンサーに関して富士通が保有する技術を活用し、クライアントアプリケーションへの組み込み支援を行う。生体認証センサーを搭載していないスマートフォンでも標準搭載のカメラで実現可能な生体認証を組み込むこともできるため、Android OS および iOS搭載のスマートフォンを広くカバーできる。もちろん一連の認証機能は富士通が提供するセキュアなクラウド環境を利用している。

 

 

 この「オンライン生体認証サービス」を活用することで、サービス提供側は認証に必要な生体情報を保有管理する必要が無く、しかも低コストでセキュアなオンライン認証システムの構築が可能になる。それと同時に、アクセスする消費者は生体認証デバイスの有無に関わらず、手持ちの端末で利用することが可能になるだけでなく、面倒なパスワード管理や入力から解放されることになる。

 

 富士通では「オンライン生体認証サービス」を、「FUJITSU Digital Business Platform MetaArc(メタアーク)」で展開するIoTソリューションの一つとして、2018年度までに1000万IDの獲得を目指しているほか、今後、IoTの普及に対応して様々なデバイスの認証に展開していく考えだ。

 

製品情報サイト(FUJITSU IoT Solution 生体センサー認証ソリューション オンライン生体認証サービス)

 

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