パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)の2020年6月期連結売上高は対前期比26.6%増の1兆6819億円。19年1月に完全子会社化した総合スーパーのユニー(愛知県)の数値がフル加算された影響で、大幅増収となっている。1号店開業の1989年以来31期連続で増収増益を達成しており、その中核企業がディスカウントストアを展開するドン・キホーテ(東京都)だ。
これまでPPIHの成長を牽引してきた同社だが、20年6月期は売上高が同0.1%減の7040億円、営業利益が同2.4%減の221億円と、ともに前期を下回った。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、インバウンド売上高が減少したほか、繁華街立地の店舗を中心に客数が落ち込んだことが主要因だ。結果、既存店売上高は2.9%減となっている。
ドン・キホーテの経営環境の悪化はコロナ禍で始まったわけではない。収益性では2年連続で営業・経常減益となり、売上総利益率については年々悪化している。
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