ゴルフ、外商、ロボットにプロレス!?新宿高島屋の売上が過去最高に迫る納得の理由
商圏構造の変化をとらえスポーツ、外商を強化
最も注力したのは、スポーツフロアの大幅な拡大だ。新宿高島屋ならではの特徴強化を加速させるべく、ゴルフの売場面積を約3倍の約1000㎡に拡張。アパレルブランドを7ブランドから18ブランドに増やし、さらにゴルフギアの専門ショップ「有賀園ゴルフ」も誘致するなど、「関東地区の百貨店では最大級」(増井氏)といえるほど大幅に充実させた。小田急に代わる国内最大級のゴルフメゾンを構築した効果はてきめんで、ゴルフフロアの売上規模は昨対比3.5倍に増加した。
スポーツ関連では、この他にファミリー層をターゲットとしたアウトドア売場も拡充。こちらも売上規模は同1.6倍増と順調に推移している。
もう一つ、新宿高島屋が注力したのが、外商部門の強化だ。
もともとコロナ禍で来客数が落ち込んでいた時期に売上を支えていたのが外商だ。新宿高島屋も既存のラグジュアリーブランドを拡大するなど強化を着々と進めていたが、外出自粛が長引く中で、富裕層の消費ニーズが海外旅行からより資産価値の高い宝飾品へと移行し、「ラグジュアリー・宝飾品ブランドの強化を図ってきたところに追い風となった」と増井氏は振り返る。
さらに小田急や東急の閉館を受けて、同店では目下、外商顧客のさらなる取り込みに攻勢をかけている。今年に入ってから外商部員を約1割増員し、新宿・渋谷エリアを中心に商圏を拡大し、新規開拓を進めているところだ。