ライフの生鮮配送が開始したばかりなのに、アマゾンがプライムナウがひっそりと縮小した理由を考える

2019/09/20 05:00
    小野 貴之 (ダイヤモンド・チェーンストアオンライン 副編集長)
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    アマゾンジャパン(東京都)の有料会員向け即時配送サービス「プライムナウ」の対象エリアが大幅に縮小する。プライムナウといえば、国内で初めて食品スーパーのライフコーポレーション(大阪府)と提携し、9月12日に生鮮食品や総菜の配送サービスを開始したばかり。ひっそりと発表されたプライムナウ縮小は何を意味しているのか。

    プライムナウ

     9月中旬――。プライムナウのアプリを開くと、トップページに「Prime Nowに関する重要なお知らせ」と大きく掲載されていた。タップしてお知らせをの内容を確認してみると、

    ・9月15日以降、これまで朝8時~深夜0時までとしていた配送時間を10時~18時に短縮する

    ・10月31日をもって、東京都10区(板橋区、中野区、北区、豊島区、文京区、荒川区、足立区、新宿区、練馬区、杉並区)を残して、プライムナウのサービス自体を終了する

    と記されていた。Amazon.co.jp 内のプレスリリースのページを見ても本件に関する発表はなく、まさにひっそりとサービスを縮小させる格好だ。

     プライムナウが日本でスタートしたのは、2015年のこと。注文後最短1時間で商品が届くサービスはローンチ当初から多くの注目を集め、当初は東京都内の一部エリアのみを対象としていたが、順次エリアを拡大。199月時点で東京・神奈川・千葉・大阪・兵庫にまで対象エリアを広げている(どの都府県も全域ではなく一部の市または区での展開)。これを、10月31日に東京都10区を残してすべて終了するというのである。

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    記事執筆者

    小野 貴之 / ダイヤモンド・チェーンストアオンライン 副編集長

    静岡県榛原郡吉田町出身。インターネット広告の営業、建設・土木系の業界紙記者などを経て、2016年1月にダイヤモンド・リテイルメディア(旧ダイヤモンド・フリードマン社)入社。「ダイヤモンド・チェーンストア」編集部に所属し、小売企業全般を取材。とくに興味がある分野は、EC、ネットスーパー、M&A、決算分析、ペイメント、SDGsなど。趣味は飲酒とSF小説、カメラ

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