異国の魅力あふれる街、大阪・鶴橋 こだわりの店で焼肉を楽しむ

2024/03/01 05:59
森本 守人 (サテライトスコープ代表)
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コロナ禍が落ち着き、久しぶりに海外旅行を検討している人も多いのではないだろうか。欧米、アジアはじめ、お気に入りの国を歩く姿を想像しながら立てる計画は楽しいものだ。しかしその前に思い出してほしい。日本にいながら異国を感じられる魅力的な場所があることを。今回は、大阪・鶴橋へ行き、焼肉を食べるというお話である。

改札を出ると焼肉の香りが漂う「鶴橋」駅

韓国スイーツ「ホットク」を食す

 「大阪」駅からJR大阪環状線外回りに乗って16分、降り立ったのはJR「鶴橋」駅。19ある環状線駅のうち乗降客数では「大阪駅」「天王寺」「京橋」に続いて第4位を誇るだけあって、活気を感じる。

 他の駅にはない特徴もある。それは改札口を出ると、焼肉の香りが漂ってくることだ。ただ立っているだけで、食欲が刺激されるのは、ここ鶴橋だけである。

駅から直接、アーケードでつながる「鶴橋商店街」

 それもそのはず、「鶴橋」駅がある大阪市生野区は、日本最大のコリアタウンを抱える街。焼肉はじめ本格的な韓国料理を楽しめる店がそこかしこに密集しており、香りの理由も理解できる。さらに独特の文化、雰囲気も魅力で、食通のみならず旅行客、韓流ファンなど様々な人を惹きつけている。

外国人観光客の姿も見られた。食通のほか旅行客、韓流ファンなど、鶴橋は様々な人を惹きつける

 早速、散策する。まずは駅から直接、アーケードでつながる「鶴橋商店街」から。

 ネオンの独特な色使い、店頭に並ぶ多様なチヂミ、加工された見慣れぬ魚介類、飛び交うハングル語──。どこを向いても初めて見る光景は刺激的だ。

 立ち止まって店を覗き込むと声をかけられる。「おいしいよ。お兄さん、いかが」。興味を持って質問すると、丁寧に教えてくれる。いつもは母国語を使っているのか、たどたどしい日本語を話す店員もいて、これがまたよい。

店頭には初めて見る食べ物が並ぶ。「撮影してもいいですか」と聞くと、什器を開けてくれた

 何か食べてみようと歩くうち、「ホットク」というお菓子を販売する店を見つけた。韓国で食べられる屋台スイーツのようだ。味は「黒砂糖ナッツ」と「クリームチーズ」の2種類。オススメを聞くと、「黒砂糖ナッツが一般的です」と教えてくれた。現金を手渡し、その場で頬張ると素朴で、どこか懐かしい味がした。

 店にはベテラン風の2人に加え、20代と思しき1人、計3人の店員が働いている。いずれも女性だ。年季が入った店構えに興味を持ち、「長く商売されているのですか」と聞くと、アッケラカンと「先月から」との答えで拍子抜けする。

韓国では定番の屋台スイーツ「ホットク」を食べる

 自分の経験や勘がまるで通用しないところ込みで面白い。

フェンスに掲げてあった「鶴橋の歴史」。「昭和20年の秋に広まった闇市としてスタートしたのが、鶴橋商店街の始まりです」とある

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記事執筆者

森本 守人 / サテライトスコープ代表

 京都市出身。大手食品メーカーの営業マンとして社会人デビューを果たした後、パン職人、ミュージシャン、会社役員などを経てフリーの文筆家となる。「競争力を生む戦略、組織」をテーマに、流通、製造など、おもにビジネス分野を取材。文筆業以外では政府公認カメラマンとしてゴルバチョフ氏を撮影する。サテライトスコープ代表。「当コーナーは、京都の魅力を体験型レポートで発信します」。

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