ファストリ、売上高3.4兆円=過去最高、国内外で販売好調―25年8月期

カジュアル衣料チェーン「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングが9日発表した2025年8月期連結決算(国際会計基準)は、売上高に当たる売上収益が前期比9.6%増の3兆4005億円と、過去最高を更新した。国内外で販売が好調だった。
本業のもうけを示す営業利益は12.6%増の5642億円、純利益は16.4%増の4330億円と、いずれも過去最高。ユニクロ事業は日本や韓国、東南アジア、欧米などで大幅な増収増益を記録した。中国は減益だったが、構造改革を通じて今後は業績が改善すると想定している。
柳井正会長兼社長は記者会見で、好調な業績に関し、「全世界でこれだけ売れるのは今までになかった現象だ」と知名度が着実に向上していると強調した。今後、日本や香港、米国などで大型の「旗艦店」クラスを出店する計画で、「買い物体験を通じてユニクロが何なのかを感じてもらう」と述べた。
26年8月期は売上収益が10.3%増の3兆7500億円、営業利益が8.1%増の6100億円、純利益は0.5%増の4350億円を見込む。トランプ米政権の高関税政策に関しては、北米での一部商品の価格見直しや経費削減を通じて影響を相殺できるとの見通しを示した。





ユニクロとしまむら、フェーシング数量に見るロジスティクスと商売哲学の違い
