9月の百貨店売上高、全社増収=衣料品好調で

時事通信社

伊勢丹新宿店外観

 百貨店大手3社が1日公表した9月の既存店売上高(速報)は、全社が前年同月を上回った。大丸松坂屋百貨店が前年同月比7.9%、高島屋は4.4%、三越伊勢丹ホールディングス(HD)は3.5%増加した。暑さが続いた上旬は夏物衣類、気温が低下した下旬は薄手の羽織物といった秋服が好調だった。このほか、外商による売り上げや、物産展など催し物による集客も奏功した。

 訪日客の購買状況を示す免税売上高は、大丸松坂屋が11.8%増、高島屋が2.7%増だった。一方、三越伊勢丹は高級ブランドの消費が振るわず、客単価が伸び悩んで3.8%減。同社広報担当者は「10月は中国の大型連休の影響で、訪日客が増えることが見込まれる。引き続き状況を注視したい」と話した。

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