ユニクロ、米国進出20年=NY近代美術館でイベント

時事通信社

イベントに出席したファーストリテイリングの柳井正会長兼社長
〔写真説明〕イベントに出席したファーストリテイリングの柳井正会長兼社長=15日、米ニューヨーク(時事通信社)

 【ニューヨーク時事】カジュアル衣料大手ファーストリテイリング傘下のユニクロは15日、米国進出20周年を記念したイベントをニューヨーク近代美術館(MoMA)で開催した。出席したファーストリテの柳井正会長兼社長は「ユニクロは(使い捨てにつながるような)ファストファッションではない」と強調。時代を超えて着ることができ、「誰もが買いやすい価格でありながら、品質への妥協は一切ない」と胸を張った。 

 ユニクロは、8月末時点で米国で75店舗を展開している。

 この日は、ユニクロの「グローバルブランドアンバサダー」である俳優のケイト・ブランシェットさんや、男子テニスの元世界ランキング1位のロジャー・フェデラーさんらも登壇。ブランシェットさんは「15歳の誕生日に両親にもらったデニムジャケットが今でも大好き」と、服にまつわる思い出を語った。

 また四半世紀にわたり協力関係にある東レの大矢光雄社長も会場でスピーチし、機能性肌着「ヒートテック」など、大ヒットした共同開発商品を振り返った。

 イベント後に取材に応じたユニクロの塚越大介社長は、「ベーシックで、高品質な商品であることを米国の顧客らに知ってもらうことが重要だ」と強調。不確実性が根強いトランプ米政権の高関税政策については影響を見極め、一部商品の価格の引き上げも含めて対応を検討する姿勢を示した。 

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