1月のビール類販売、6%増=新年会需要で好調
ビール大手4社は13日、1月のビール類(ビール、発泡酒、第三のビール)の販売実績を発表した。各社の推計によると、市場全体の販売数量は前年同月比6%増で、2カ月ぶりのプラス。新年会の復活による飲食店需要の回復に加え、昨年10月の酒税改正による減税効果が続くビールが2割増えて全体をけん引した。
ビール以外の酒類別では、発泡酒が31%増、発泡酒との税額統一で増税となった第三のビールは20%減だった。発泡酒と第三のビールの合計で見ると7%減となった。
メーカー別では、数量ベースで公表するサッポロビールがビール類全体で11%増。主力の「黒ラベル」が業務用、家庭用とも好調だった。サントリーは10%増で、3月からは家庭用のみだった「サントリー生ビール」を飲食店向けにも展開する。キリンビールは1%減だったが、「一番搾り」は販売数量を増やした。
金額ベースで公表するアサヒビールは11%増で、業務用の回復もあり「スーパードライ」ブランドが伸長した。