総務省が31日発表した9月の労働力調査によると、完全失業率(季節調整値)は前月比0.1ポイント低下の2.6%だった。深刻な人手不足を背景に、3カ月ぶりに改善した。
完全失業者数(同)は177万人で、前月から8万人減少した。勤務先の都合で不本意な離職を余儀なくされた人が減ったほか、より良い条件を求めて離職した人が就職できたとみられ、失業者数の改善につながった。
一方、厚生労働省が同日発表した9月の有効求人倍率(季節調整値)は、前月比横ばいの1.29倍だった。求職者、求人ともわずかに減少し、求人倍率は3カ月連続で同水準となった。