家具小売り大手のイケア・ジャパン(千葉県船橋市)に勤務する従業員らは18日、東京都内で記者会見し、労働組合「IKEA Japan Union」を結成したと発表した。同社での労組結成は初めて。2006年の創業以来、制服への着替え時間に賃金を支払っていなかったことなどについて、過去にさかのぼって未払い分を払うよう団体交渉で求めていく方針。結成は9月14日付。
組合によると、イケア・ジャパンは9月からルールを変更し、着替え時間を一律5分とみなし、出退勤で計10分間を1日の労働時間に含めるとした。ただ、過去の分については「賃金の未払いは生じていない。法的には問題ない」との認識を示しているという。
会見に参加した管理職ユニオンの神部紅書記長は「時効にとらわれず、全従業員や退職者の入社時にさかのぼって、未払い分の支払いを求めていきたい」と話した。