ファーストリテイリングが発表した国内ユニクロ事業の11月の売上高(Eコマースを含む)は、前年同月比3.8%減だった。月間を通して気温が高く推移し、防寒衣料が伸び悩んだ。
前年実績を下回るのは5カ月ぶり。客単価は6.5%増加したが、客数が9.7%減少した。前年同月には世界的なデザイナー、ジル・サンダー氏とのコラボ商品「+J(プラスジェイ)」を販売していたため、その反動減もあった。
他のカジュアル衣料店では、ワークマンの既存店売上高も8.8%減と苦戦、2カ月ぶりのマイナスとなった。作業靴や靴下など価格を据え置いている作業関連商品は堅調だった一方、気温が高く降雨日が少なかったため、冬物衣料や雨具などの売れ行きが悪かった。
しまむらの主力業態「ファッションセンターしまむら」の既存店売上高は1.7%増と健闘した。トレンド商品の拡大やグループ全体で打ち出した大創業祭が好調だった。
「ニコアンド」「グローバルワーク」などのブランドを展開するアダストリアの既存店売上高も2.9%増と前年を上回った。ニット類が好調だったほか、自社Eコマースサイト「ドットエスティ」のプロモーションにより売上が伸びた。