置き配、ロッカーを超える利便性?ライブトラッキングが促す物流改革とは

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「ライブトラッキング」が促す物流改革

 日本では機能がまだ導入されていないようだが、アメリカのアマゾンでは宅配にライブトラッキング機能が提供されている。10カ所前の宅配箇所に到着すると通知が届き、宅配車の位置をアプリのマップ上で表示させることができる。

 宅配のハードルは、宅配スタッフとユーザーが同じ時刻に同じ場所にいなければならないという同時性にあるのだが、これを解消する手段が置き配やロッカーである。ただ前者は盗難のリスクがあり、後者はロッカーまで行かねばならないという面倒さが残る。

ベストバイ外観
家電量販大手のベストバイは、宅配時のライブトラッキング機能を進化させた

 ライブトラッキング機能があると、どこに宅配車がいるのか常時モニターできるので、ちょっと出かけてから戻って受け取るというようなフレキシブルな対応が可能となる。

 私は長いことアメリカに住んでいるが、昔の宅配は「今日届きます」という宅配時間のレンジが一日で、置き配も一般化していなかったので終日待たねばならないようなレベルだった。一方の日本の宅配は細かい時間設定があって、なんて日本は便利なのだろうと感じたものである。

 その状況はすでに逆転していると考えている。さらに日本のきめ細かい宅配は、個々のドライバーの努力やノウハウによって成立しているということを知った。アメリカはドライバーに余計な負荷をかけずに、AIによって乗り越えようとしているのだ。

「分刻み」で到着時間を案内するベストバイ

 このライブトラッキング機能をバージョンアップさせて公開したのが

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在米40年、現在はロサンゼルス在住。小売業界ジャーナリスト。年間訪問店数はのべ600店舗超、現場検証に基づいた分析をモットーとする。

著書

『ソリューションを売れ!』(ニューフォーマット研究所)
『誰も書かなかったウォルマートの流通革命』(商業界)
『アマゾンVSウォルマート ネットの巨人とリアルの王者が描く小売の未来』(ダイヤモンド社)

 

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