他のスーパーとは別物に進化!スゴいローカルスーパーの生存戦略とは
大手と比べるからローカルスーパーは厳しい
「ローカルスーパー」を取り巻く経営環境は厳しい。
地方を中心に毎年人口が減り続け、高齢化が輪をかけるかたちで、胃袋の総量を減らしている。消費のパイが縮む一方で、競争環境は激化の一途だ。全国各地で有力ディスカウントストア(DS)チェーンの出店が目立つだけでなく、地方を中心に食品強化型ドラッグストア(DgS)が大量出店を仕掛け、商圏内の食品スーパー(SM)の売上はじわじわ削られている。
人手不足も深刻で、その対策にもコストがかかる。作業を減らし、人時を付加価値を生む作業に集中させようと思えば、サプライチェーンや店舗、そしてシステム投資が必要だ。
企業規模が大きく業績堅調な大手、あるいはリージョナルSMでさえ、慎重なかじ取りを迫られているのだから、規模の小さい「ローカルスーパー」であれば、なおのこと厳しい局面にある。
しかし、この「ローカルスーパーは厳しい」という認識は、すべて「大手と比べたら」あるいは「大手と同じ戦略をとっている企業にとっては」というただし書きが付く。そもそもなぜ、大手と同じ戦略をとる必要があるのだろうか?
経済もSM業界も右肩上がりで、各社が等しく規模拡大していた時代であれば、大手をベンチマークし、大手を学ぶ(まねる)戦略は合理的だった。失敗も糧としてきた大手の「フォロワー戦略」をとれば、無手勝流でやるよりも効率的に、自社を成長させられたからだ。
しかし、そんな時代はすでに終わっている。
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