誰がアマゾンの独走に待ったをかけるのか?
売上高5000億円。対前年度比28.8%増と驚異的な成長を見せているのは、ネット通販の怪物、アマゾンジャパン(東京都/ジャスパー・チャン社長)だ。低価格、送料無料、物流網、情報ネットワーク、使いやすさ、レコメンド機能などの各種サービス…そしてブランド。あらゆる側面で日本のネットショッピングでは先行していると言っていい。
誰がアマゾンの独走に待ったをかけるのか? アスクル(東京都/岩田彰一郎社長)はヤフー(東京都/宮坂学社長)と提携。コモディティ商品の通販サイト「ロハコ」をスタートさせた。低価格競争で泥沼化しつつある市場において、あえて「ストップ、アマゾン」の名乗りを挙げている。
コンビニエンスストアを先頭に、リアル店舗を展開する企業も、いよいよ本格的にネット通販に参入しそうな機運だ。「セブンミールサービス」(セブン‐イレブン)や「スマートキッチン」(ローソン)などコンビニエンスストアが得意とするマーケティングを駆使して事業化を進めている。チェーンストアとアマゾンとの違いは、当たり前のことだがリアル店舗を持っていることにある。「リアル店舗」。ネットショッピングにおけるチェーンストア企業の課題は、「リアル店舗」をどのくらい自社の強みにできるかにある。
『チェーンストアエイジ』誌2013年2月1日号
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