ツルハとウエルシアが経営統合へ向けて協議開始、売上高は2兆円超に
イオン(千葉県)、ツルハホールディングス(北海道:以下、ツルハHD)、ウエルシアホールディングス(東京都:以下、ウエルシアHD)は2月28日に資本業務提携を締結し、ツルハHDとウエルシアHDが経営統合に向けて協議を開始すると発表した。
2027年末までに最終合意
イオン、ツルハHDおよびウエルシアHDが締結した資本業務提携について、業務提携の範囲は①店舗開発、調剤併設化等に関する相互協力、②商品や電力の仕入れ・開発等の相互協力、③物流効率化の相互協力、④決済・ポイントシステム・デジタルマーケティング・保険等に関する提携、⑤プライベートブランド(PB)商品の共同開発や相互供給の推進、⑥DX(デジタルトランスフォーメーション)・ECの推進等に関する相互協力、⑦経営ノウハウの交流、⑧フード&ドラッグ業態の研究と推進、⑨人材および人事情報の交流──の9点となっている。
資本提携に係る合意は、①イオンはツルハHDの普通株式を追加取得し、ツルハHDを持分法適用関連会社とする、②ツルハHDとウエルシアHDは、ツルハHDを親会社としウエルシアHDを完全子会社とする株式交換の方法による経営統合を行う。なお、本資本業務提携契約の目的を達成するためのよりよい方法がある場合、合意のうえ、ほかの方法を採ることができる、③②の完了後、イオンはツルハHD株式に係る議決権割合が過半数以上51%未満となる範囲で追加取得することにより、イオンがツルハHDを連結子会社とする──の3点。3社は資本業務提携契約の締結以降、遅くとも2027年12月31日までに、資本提携に係る合意②③の取引について最終合意し、当該最終合意に係る契約を締結することをめざす。
なおイオンはオアシス・マネジメント(香港)が運用するファンドからツルハHD株式約13.6%を1023億円で取得し、24年3月13日にツルハHDを持分法適用関連会社とする予定だ。