朝の1人勤務廃止=すき家、従業員死亡受け
牛丼チェーン「すき家」は1日、従業員1人で勤務する「ワンオペ」について、午前5~9時の時間帯で廃止すると明らかにした。この時間帯に1人で働いていた従業員が倒れ、その後死亡したことを受けた措置。今月末までに全店で複数での勤務体制に改める。
すき家では2014年、休憩時間の確保や防犯強化のため、午前0~5時のワンオペを廃止。この時間帯以外でもワンオペ解消を進めているが、午前5~9時に複数で勤務している店舗の割合は平日で6割、休日で8割にとどまるという。
関係者によると、すき家では今年1月、名古屋市内の店舗で午後10時から勤務していた女性従業員が、1人体制となった翌日午前5時半ごろに倒れ、9時前に別の従業員が見つけて病院に搬送したが死亡した。死因は心筋梗塞だった。
すき家は、14年に親会社のゼンショーホールディングスが設置した第三者委員会から、深夜のワンオペについて「解消を早急に実現すべきだ」との勧告を受けている。