23年6月15日号　アメリカ小売業大全2023

コロナ禍がようやく落ち着きを見せるものの、インフレが世界中を襲っている不安定な状況です。米小売市場では足元の業績にはばらつきがみられるものの、さらなる成長を図るべく、店舗、商品、物流などサプライチェーン上のさまざまな領域で積極的な投資と革新をめざす動きが目立っています。本特集では主要企業の経営戦略と、米小売市場を取り巻く注目トピックス、トレンドを徹底解説。コロナ後・インフレ下という荒波のなかで、各社がどのような成長戦略を描いているのかを俯瞰します。今年は数年ぶりにアメリカへ小売視察ツアーに行く、という方も多いのではないでしょうか？　現地に赴く前の予習として、あるいは視察中のテキストブックとして、ぜひ今号をご活用ください！

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編集後記

競争企業同士が非競争領域を設ける「共創」も動き出し、小売業におけるサステナビリティとコスト追求という表裏一体の仕組みが回り始めました。経営戦略にサステナビリティを組み込むことも早晩、業界で一般化するでしょう。　それをいち早く実現したのがファーストリテイリングです。「商品と販売を通じた新たな価値創造」を掲げ、環境配慮素材を使う対価をお客に決して求めずに実現してきました。そもそも自社の戦略にサステナビリティをどう組み込み、どんな挑戦と苦労をしてきたのでしょう。毎週金曜公開、ダイヤモンド・チェーンストアオンラインの大型連載「ユニクロに学ぶサステナビリティ」をぜひご覧ください。

（阿部）

先日、コンサルタントの神谷佳伸さんの調査に同行をさせていただきました。　調査をしたのは、和歌山県が地盤のエバグリーン廣甚が展開するディスカウントストア「NEX」。奈良県橿原市に１月にできた新店で、高品質な商品を低価格で販売しています。現場では「なぜ安いのか」を調査したうえで、他店との価格やSKU比較をしていただきました。普段、プライベートでスーパーに行った際には価格の違いについて深く考えたことがありませんでしたが、今回の調査から価格を比較することで見えてくるものがある、と知ることができました。　そんな神谷さんの記事はP26に掲載されています。ぜひチェックしてください！

（植芝）