新店から見る島忠の変化 客数大幅増の理由とは?
ショップインショップに挑戦
「モノからコトへ」を実践
「え、これが島忠の店舗!?」(2回目)
千葉県松戸市の「ホームズKITE MITE MATSUDO店」(『ダイヤモンド・ホームセンター』6月15日号号にて掲載)に筆者が初めて行ったとき、またもやいい意味で裏切られた。
同店は都市型の新フォーマット2号店で、JR常磐線「松戸」駅から徒歩5分の商業施設「KITE MITE MATSUDO」の4階部分にある。
コンセプトは、「きて、みて、さわって、体験する新しいライフスタイル」。実際、売場の中に、「CUBE」と呼ばれる、体験ゾーンを9つ設置した。CUBEでは、転がすことで高さを変えられるキッズ用の机・椅子などの商品を試せたり、カーテンの遮音、遮光効果を実際に確かめられたりするなど、実際に商品を体験できる。
商品政策は900坪という限られた売場面積を最大限生かすため、優先順位をつけたという。家具、インテリアのほか、食品やグリーン、キッチン用品でしっかり体験型の売場をつくる一方、日用品、DIY、アウトドア売場をカットした。
KITE MITE MATSUDO店のターゲットは、さいたま中央店同様、ニューファミリー層。
島忠の大変革はまだ始まったばかり。今後もさまざまな実験を重ね、客数増をねらっていく。