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第115回

2017年8月21日

【DDレポート】
続々、新フォーマット
中部薬品、ウェルパークが食品強化、効率追求のDgSづくりにチャレンジ(後編)

『ダイヤモンド・ドラッグストア』 2017年7月15日号掲載

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ミニSMとDgSの融合店舗「エスビィ・プラス」

 いなげやとウェルパークは5月26日、いなげやが運営していた「ina(いーな)21練馬東大泉店」(東京都練馬区)を改装し、「ESBI+(エスビィ・プラス)練馬東大泉店」としてリニューアルオープンした。

 

 同店の最大の特徴はミニSMとDgSの融合店舗であることだ。

 

 主通路壁面沿いの青果、精肉、日配品、乳製品、冷凍食品、一般食品、総菜はいなげやが運営。集中レジ前の定番売場のOTC(一般用医薬品)や化粧品、日用雑貨、ビューティ関連などの非食品売場はウェルパークが運営する(レイアウト図参照)。

 

 「エスビィ・プラス」のストアコンセプトは「ふだんの暮らしに“ちょうどいい” 『おいしい』と『うれしい』と『ヘルシー』が揃う、便利なお店」だ。

 

 いなげやの成瀬直人社長は、「売場面積250坪の練馬東大泉店は年商6~7億円の比較的売上が小さい店だった。利益を確保するため、コストをかけず、売上を取れる方法はないかと考えた」と明かす。

 

 青果や精肉はプロセスセンターでパックされた商品が店に届く。店舗スタッフは商品を並べるだけだ。弁当や揚げ物など一部の総菜は店内調理してできたてをお客に提供する。「改装前と比較して、合計6~7人相当の人時数を減らすことができる」(成瀬社長)。

業態はお客が決める

 バローHD、いなげやともに、SMを主力としてきた企業がDgSをベースに新フォーマット確立に向けて動き出したのは注目に値する。

 

 SMよりもローコスト運営が可能で、初期投資もDgSならSMよりも段違いに軽く済む。一品単価が高い商品を多く扱うDgSに最寄性の高い生鮮食品を付加し集客を図る。ウェルパークの場合は、基本的に生鮮食品は店内加工せず、店舗スタッフは商品を売場に並べるだけ。DgSとSMのまさに“いいとこどり”だ。

 

 すでにDgS業界には、クスリのアオキ(石川県)の売場面積450坪タイプや、杏林堂薬局(静岡県)の「スーパードラッグストア」など、生鮮食品の販売に力を入れる企業は多い。また、ゲンキー(福井県)のように、プロセスセンターを整備して一部の店舗で青果や精肉などの生鮮食品を本格的に販売し始めたところもある。

 

 バローHDの田代社長は、「私はこれまで、業態とは企業が決めるものだと思っていた。けれども、40年間企業経営してみて初めて、業態はお客さまが決めるということがわかった。もう一度、白紙に戻って業態開発をしていきたい」と語っている。

 

 

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