飲食店立ち上げを支援! スーパー隣接型7店舗目「無印良品 東武動物公園駅前」の3つの新機能とは

松尾 友幸 (ダイヤモンド・チェーンストア 記者)
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広場ではマルシェなどのイベントを実施可能

 そのほか、店の目の前にある約1200㎡の「みんなの広場」を活用した地域交流の活性化にも取り組む。東武鉄道からこの広場の活用事業を受託し、ラジオ体操や清掃活動の拠点にするほか、マルシェなどイベント運営のサポートを行うことなどを想定しているという。

マルシェなどのイベントも実施可能な「みんなの広場」
マルシェなどのイベントも実施可能な「みんなの広場」

 商品面では、周辺の既存店では取り扱いがなかった冷凍食品を導入するなど、日々の買物の利便性を高めた商品構成となっている。SMに隣接していることから、一部店舗で取り扱っている青果は今回は導入しておらず、生鮮食品の提供は東武ストアに任せている格好だ。

 今年だけをみても、先日同時リニューアルした新宿の「MUJI新宿」「無印良品 新宿」や、高質SMのクイーンズ伊勢丹と食品売場を共同運営する「無印良品 港南台バーズ」など、各店舗の売場づくりや取り組みは全く異なり、それぞれの地域の課題解決に取り組む良品計画の「個店経営」が体現されているといえる。また、SM隣接店舗は今回で国内7店舗目となり、ほかの既存店では来店頻度が向上しているなど、売上にプラスの効果をもたらしているという。こうした無印良品の取り組みは、まだまだ大きな可能性を秘めているようだ。

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記事執筆者

松尾 友幸 / ダイヤモンド・チェーンストア 記者

1992年1月、福岡県久留米市生まれ。翻訳会社勤務を経て、2019年4月、株式会社ダイヤモンド・リテイルメディア入社。流通・小売の専門誌「ダイヤモンド・チェーンストア」編集部に所属。主に食品スーパーや総合スーパー、ディスカウントストアなど食品小売業の記者・編集者として記事の執筆・編集に携わる。趣味は旅行で、コロナ前は国内外問わずさまざまな場所を訪れている。学生時代はイタリア・トリノに約1年間留学していた。最近は体重の増加が気になっているが、運動する気にはなかなかなれない。

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