東急ストアが挑戦する駅ナカ「超小型スーパー」、成功の条件とは?
菓子のアイテム構成比は50%
このうち加工食品では菓子の販売に力を入れており、アイテム構成比は約50%に上る。とくに輸入菓子の品揃えが充実しており、担当バイヤーがヨーロッパの商品展示会で発掘してきた”インスタ映え”する商品も多く揃えた。また、「キットカット」のご当地商品を集積したコーナーや、人気菓子のパッケージデザインを取り入れたバッグなどを集めた「おかしな雑貨」コーナーも設置している。
総菜はすべてアウトパック
総菜は店内に加工スペースがないため、すべてアウトパックとなっている。午前中は外部メーカーの弁当や米飯類、午後以降は東急ストアのプロセスセンター「長原サテライトキッチン」から供給されるフライ類などの温総菜がラインアップに加わる仕組みだ。
総菜でとくに力を入れているのは弁当だ。オフィスに向かう前に昼食用に購入してくお客が多いと見込み、朝の時間帯から豊富に展開する。カバンに入るサイズの商品や、十穀米を使用した500キロカロリー以下の商品、彩りにこだわった商品など、女性客のニーズに応えた商品が多い。
売場ではこのほか、地元・世田谷の人気専門店の商品も多く取り扱う。このうち、三軒茶屋の人気パン店「nukumuku(ヌクムク)」の商品はゴンドラエンドでコーナー展開し、「コッペパン」(260円、以下税抜)、「チョコクロワッサン」(260円)、「生ハムのパニーニ」(330円)など常時15種類程度を揃える。また、チルドデザートでもティンラ成城の「成城チーズプリン」、クレヨンの「パンナコッタ」など、世田谷区内の人気スイーツ店の商品を販売している。