“東京のローカルチェーン”、文化堂は都心一等地でこう戦う!

矢野清嗣
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②鮮魚・精肉
日曜販促を重視したオーソドックスな売場

 青果売場から和日配を挟んでつなげるのが鮮魚売場だ。生鮮売場におけるスペース構成比は21%。壁面に塩干、丸物、刺身、冷凍魚を配置しており、刺身では「3点盛」(980円)などを販売する。平台は切身がメーンで「鮪」「鰻」「鮭」「貝」などを並べるほか、「お魚屋さん海鮮丼」(498円)や関連乾物も揃える。

 販促では毎週日曜を「まぐろの日」として、「お刺身用ばちまぐろ中トロサク」(100g798円)、「お刺身用ばちまぐろ赤身冊」(100g498円)などを訴求している。

鮮魚売場で販売する海鮮丼。ボリューム感があるが、498円とリーズナブルな価格となっている

 続く精肉売場の生鮮売場におけるスペース構成比は20%で、壁面と平台を展開するとオーソドックスな売場となっている。牛肉は国産黒毛和牛を扱うが、生産地の銘記はなかった。輸入牛は豪州産をメーンに米国産も一部揃えている。

 豚肉は、国産が新潟県産「越後もち豚」を軸に、山形産も販売。輸入豚はカナダ産で対応する。鶏肉は宮崎県「日南どり」、鹿児島産「薩摩赤鶏」などの銘柄鶏を揃え、価格訴求品として輸入鶏はブラジル産の扱いもある。ラム肉の取り扱いもあり、ニュージランド産の商品を販売する。

 販促は、鮮魚と同じく日曜に「国産黒毛和牛小間切れ」「モモブロック」「モモステーキ用」といった牛肉の半額セールを実施する。また、新潟産「越後もち豚小間」、カナダ産「ハーブ三元豚主しゃぶしゃぶ用」など豚肉の3割引きセールも行っている。

②総菜
専門店テナント導入で豊富なラインアップを展開

 総菜部門では、直営売場だけでなく、水産卸が運営する寿司店「やまと水産」、本格中華テイクアウト専門店「上海飯店」を導入しており、商品ラインアップの幅を広げている。やまと水産では、680円の8貫パック、1120円の中トロ入り10貫パックなどさまざまなグレードの商品を揃える。上海飯店も揚げ物、飲茶、中華サラダなど中華総菜を豊富に揃えており、専門店の強みを生かした売場づくりができている。

専門店の強みを生かし、ゴマ団子など一般的なSMではあまり見られない中華総菜を揃えている

 直営の総菜売場では、フライを中心にパック総菜や弁当を扱う。「ロースとんかつ」(1個398円)、「棒ヒレカツ」(1個980円)、「餃子」(6個200円)などを販売。毎週水曜は「コロッケの日」として、コロッケなどのフライ単品を1個68円で提供する。

 弁当では、「たいめい軒監修シェフのハンバーグ弁当」「ロースかつ重」「鮭弁当」のほか、「宮城県産銀ちゃんはらこ飯重」「季節のミニ天丼」といった具合に丼ものも充実させている。売場全体のバランスを見ても、総菜を重視しているのは間違いなさそうだ。

 後編では日配とグロサリー、酒類の売場をレポートする。

(企業概要)
所在地 東京都品川区二葉4-2-14
創立 1953年
代表者 山本敏介
売上高 220億円(2018年度)
店舗数 東京都内12店、神奈川県7店

(店舗概要)
所在地 東京都江東区豊川3-4-8
開店日 2005年8月
売場面積 約350坪(歩測)
営業時間 10:00~23:00(日曜日9:00開店)
駐車台数 850台(共有)

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