落語家・立川志ら乃のスーパーマーケット徒然草   第16回 勝手に応援!関東ローカルの星「文化堂」のこれからを考える

2020/12/31 05:59
立川志ら乃(落語家)

あの雑誌「Hanako」のインタビューに、TBS系のドラマイベントへの登壇など、あわただしい師走を過ごす志ら乃師匠。そんななかでも”スーパー愛”はとどまることを知らず…。今回は、ひょんなことから「関東・東京にもローカルスーパーはあるのだ」と気づき、その1つ「文化堂」についてアレコレ考えを巡らすというお話。

46歳の冬。胸に深く刻まれた「関東ローカルスーパー」という言葉

松原店の店内の様子
大好きなオオゼキは関東ローカルだった! ちなみにオオゼキ全店踏破をめざしております(写真は松原店)

 現在発売中の雑誌「Hanako」1月号でスーパーマーケット特集が組まれ、ありがたいことに「スーパー好き落語家」ということで”スーパー対談”をさせていただきました。対談相手はスーパー研究家の菅原佳己さん。テレビの情報番組などにもよく出演されている方で、スーパー関連の知識などは私の数十倍。いつもだとポカンとされるスーパーのマニアックな話も、まるで日常会話のような感じでお話しできて至福のひとときでした。

 その対談の最中、「大手スーパー」というテーマで話を振られたとき、私が「オオゼキ」のことを語ろうとしたら、「オオゼキは関東ローカルですよね」というご指摘。自分の身の回りに普通に存在しているものは、誰の周りにも存在していると勘違いすることはあるかと思います。私にとってオオゼキがその1つでした。

 私は東京で生まれ、いわゆる「故郷」という場所を持っていないので、「地方にはこんな変わった特徴的なローカルスーパーがあります!」みたいな特集をテレビや雑誌の記事などで目にしては、「地元民だけが知っている情報」や「故郷を持つ人たち」への羨望が絶えませんでした。

 しかし私にとって、関東ローカルスーパーを知ることが、先述のそれに当たるものじゃないか!と46歳の冬に気が付き、「関東ローカルスーパー」というキーワードが胸に深く刻まれることになりました。

市場関係者もびっくりの「1カ月毎日豊洲生活」で文化堂巡りに興じる

 その状態になってすぐ、TBSドラマ関連のイベント「キュンキュンフェス」というものに出演することが決まり、30日間毎日豊洲にある会場に通うことになりました。11月17日~12月16日まで一日も休まず豊洲に通うというイベントは、豊洲市場へ転職したとしてもなかなか得られない機会だと思い、豊洲近辺のスーパー、できれば関東ローカルのスーパー中心に毎日足を運ぶぞと心に決めたのでした。

 実は「豊洲文化会館」で落語会を定期的に開催しているので、会場から近いららぽーと豊洲の中にある「フードストアあおき東京豊洲店」にはポイントカードをつくるくらいよく行っているのですが、ビバモール2階の「文化堂豊洲店」や豊洲駅ほぼ直結の「スーパーサカガミ グランルパ豊洲店」にはあまり足を運んでいませんでした。そしてこの2つのスーパーが関東ローカルスーパーであることも、今回初めて気が付いたのです。

文化堂月島店での戦利品の数々
文化堂月島店での戦利品の数々

 このうち文化堂についてウェブサイトで調べると、豊洲近辺に複数の店舗を構えていることが判明。豊洲から歩いて「月島店」、晴海大橋を渡って「勝どき店」、そして豊洲とは反対方面へ歩いて「有明店」と連日の文化堂巡りが始まりました。

 まず豊洲店は店舗も大きく、お客さんも常に多く活気があり、月島店も同様。しかし勝どき店は近くにある「FUJI デリド勝どき店」(運営:富士シティオ)に比べると、店内は若干暗い印象を受けたので、「照明かレイアウトを少し工夫するだけでかなり変わるのでは?」などと、どの立場からの意見なのかよくわからないことを思っておりました。

 しかし総じて文化堂は私好みのスーパーであることには違いなく、最後に「有明店」に行くのも楽しみにしておりました。文化堂有明店の場所を確認しようと検索すると、近くに「イオンスタイル有明ガーデン」が5月にできていることを知り、文化堂のあとにイオンにも寄ってみるかと、現地に向かいました。

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