売上予測の2倍!高級街の銀座で、ワークマン女子が受け入れられた理由とは
高機能×低価格に“おしゃれ”をプラスしたら?
ワークマン女子のコンセプトは「カコクな365(日常)をステキに変える」。旗艦店となる銀座店は約90坪と限られたスペースながら、キッズ、レディース、ユニセックス、シューズ、いま話題のキャンプギアまでを取り扱い、おしゃれ好きの女性という新たなファン層を獲得している。
一番人気は、「レディース撥水ライトプリーツスカート(1,900円)」。見た目はブティックで見かけるようなプリーツスカートだが、さまざまな機能が搭載されている。通常ひだ状に加工されたプリーツ素材は湿気に弱く、雨の日の着用は避けたいものだが、同商品には撥水加工が施され水を弾いてくれる。梅雨シーズンも気にせずおしゃれが楽しめるだけでなく、エコバックのように、クルクルと折り畳んでポケットに入れ込めば、持ち運びも可能だ。
「デザインがかわいい」とSNSで評判なのが「レディースガーデニングサロペット(2,900円)」。他社のサロペットと異なるのは、機能性だ。ポケットが10個ついており、UVカット、高撥水、さらにストレッチ素材で動きやすい。これだけ機能を充実させれば値がはりそうなものだが、3,000円でお釣りがくる。6月中旬、店舗に訪れた40代女性は「黒がほしい。おしゃれ着として着るので」と目を輝かせたが、あいにくの品切れ。人気商品ゆえ、見かけたら迷わずレジカゴに入れること必至だ。
平日の昼間は、20~60代の女性が2~3人でショッピングを楽しみ、17時をすぎると仕事帰りのビジネスウーマンの姿が見え始める。土日はファミリー層で賑わい、子どもとの“リンクコーデ”をする人も。「晴海の方から自転車に乗ってご家族で来られる方もいらっしゃるようで、予想以上にファミリー層の方々にご来店いただいている」(島氏)
ワークマン女子といっても、メンズウェアも、キャンプギアも扱っている。例えば、ウェアにも使用している撥水加工の生地をテントに応用した「BASICドームテント」は4,900円で提供。「男性のお客さまがオープンすると真っ先にキャンプギアのコーナーに走っていき、お目当ての商品をカゴに入れてから、衣料品を見て回る姿が印象的だった」(同)
なお、銀座店はECサイトで注文した商品の受け取り場所にもなっている。これまでは、遠方のワークマンまでわざわざ足を運ばなければならなかった客が、通勤途中などに気軽に商品を受け取れるようになった。