絶好調の「#ワークマン女子」都内1号店がオープン ヒット商品連発の秘訣はアンバサダーの意見「丸呑み」にあり!?

2021/03/29 05:55
    若狭 靖代(ダイヤモンド・チェーンストア 記者)
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    ワークマン(東京都/小濱英之社長)は3月19日、東京・墨田区の商業施設「東京ソラマチ」内に、都内初出店となる「#ワークマン女子東京ソラマチ店(以下:ソラマチ店)」をオープンした。2020年10月に神奈川県横浜市の商業施設「コレットマーレ」内への出店に続き、#ワークマン女子としては2店舗目となる。

    初年度売上目標6億円、駅改札から「10歩」の好立地にオープン

     #ワークマン女子は、プロの職人向け衣料を販売するワークマンが、機能性に加えてファッション性を重視したカジュアルな一般向け衣料を押し出した店づくりを行う「ワークマンプラス」に続いて、女性をメーンターゲットに据えた新業態だ。昨年10月にオープンした横浜の店舗では開業日には入場制限・3時間待ちの大盛況となった。また21年2月には国内最大規模のファッションフェスタ「東京ガールズコレクション」にも参加するなど、#ワークマン女子は認知と人気を確実に上昇させつつある。

    ソラマチ店店内
    店内随所にマネキンが置かれ、ワークマン製品を上手に取り入れるコーディネートの提案を行っている

     そうしたなか3月19日にオープンしたソラマチ店は、東武スカイツリーライン「とうきょうスカイツリー」駅の改札から約「10歩」という利便性の高い立地に出店。売場面積は約290㎡で、横浜での大成功を踏まえ、ソラマチ店はこの場所で初年度売上6億円をめざす。

     #ワークマン女子は、「女子」と銘打ってはいるものの、女性向けの商品だけを取り扱うわけではない。既存ワークマンプラス店舗よりも女性向け商品の割合を増やしており、ソラマチ店での配分は、男性向け4割、ユニセックス2割、女性向け4割。この配分にすることで、男性も女性も、店内の商品の6割から選ぶことができるようにするのがねらいだ。
    店内のゾーニングにも工夫が光る。女性向け商品だけは「WOMEN」エリアとして、2カ所ある店舗入口のうち片方から直接入店できるようにした上で、男性向け商品・ユニセックスに関しては「スポーツ」「アウトドア」など、目的別での提案を行う。ファッション性の高い女性向け商品だけを求める顧客と、キャンプやランニングなど明確な目的にあった商品を探している顧客、どちらのニーズにも応えるつくりになっている。

    ソラマチ店見取り図
    ソラマチ店の売場見取り図。取扱商品だけでなく、フォトスポットなども書き込まれている

     また、店内には、店舗ロゴと女子を意識した可愛らしいイラストを背景にしたフォトスポットの設置や、#ワークマン女子のマスコット「わくこ」がキャンプを楽しむ様子を表現した展示など、SNSを意識した工夫が随所に施されている。もともと#ワークマン女子という単語自体がSNS上で自然発生したという経緯を踏まえ、ネットでの拡散や話題性を強く意識しているようだ。

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