チーズ市場、24年は価格改定が一巡し需要は回復基調

文:山田 陽美
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プロセスチーズとナチュラルチーズの金額PIおよび金額PI対前年推移

ナチュラルチーズは金額・数量ともに前年並み

 ナチュラルチーズの期間通算の金額PIは、7577円で対前年同期比0.6%増、数量PIは24.22で同1%減と、金額・数量ともに前年並みとなった。

 ナチュラルチーズで好調なのが、フレッシュモッツァレラチーズ。サラダなどにそのまま使えるひとくちタイプが日常使いとして浸透し、市場を押し上げた。

 森永乳業では、バジル液に入った味付き「クラフト バジルフレッシュモッツァレラ」を発売。男性ユーザーがおつまみとして購入するなど、食シーンが広がっている。同社では、手軽に1品料理がつくれることを訴求するため、話題性のあるイベントやキャンペーン、レシピ提案などを下期に向けても行っていく。

 新しい価格が定着したことで需要が戻り始めているカマンベールチーズ。明治では24年上期に期間限定商品やチーズ専用スパイスを添付した商品を発売したことで、同社の「明治北海道十勝カマンベール」シリーズは好調に推移している。

 下期に向けては、チーズ専用オイルを開発し、オイルとチーズのマリアージュが楽しめるキャンペーンを実施。店頭と連動させることで売上拡大につなげていく。

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