世帯構造やライフスタイルの変化に合わせ「シン・容量」に対応した商品が続々
ちょうどいいサイズの飲料や調味料が登場
日本コカ・コーラでは、以前から製品展開している160ml以下の缶、350ml以下のPETボトルを「アフォーダブル」サイズと位置づけ、23年より販売を強化している。「アフォーダブル」は直訳すると「おてごろ」という意味で、買いやすさや適量、持ち運びやすさなどのニーズに対応した商品となっている。ミニ缶・ミニPETボトルは手に取りやすい価格帯であることから衝動買いが多く、購買促進に貢献している。
![160ml以下の缶、350ml以下のPETボトルによる「アフォーダブル」シリーズ](https://diamond-rm.net/wp-content/uploads/2024/03/dcs240315_102_007.png)
一方、ヤマサ醤油では、食卓でもキッチンでもさまざまなシーンやライフスタイルに合わせた「鮮度ecoボトル」300mlシリーズを展開。ほどよい量とサイズ感で少人数世帯にも使いやすい。料理に合わせて醤油を使い分けたい人にもちょうどよいサイズで、特選クラスの丸大豆しょうゆや、生しょうゆ、だししょうゆなど、5種類をラインアップした。
![鮮度ecoボトル300mlシリーズ](https://diamond-rm.net/wp-content/uploads/2024/03/dcs240315_102_006.png)
そのほか、調味料ではキユーピーが、ドレッシングの主力商品「深煎りごまドレッシング」と「シーザーサラダドレッシング」の容量ラインアップを拡充。これまでの180mlと380mlに加え、260mlと600mlを増やして4つの容量を展開している。ドレッシングはサラダだけでなく、さまざまな料理に使われることが増えており、とくに「深煎りごまドレッシング」は、冷奴、豚しゃぶ、うどんなどのかけるメニューのほか、蒸し料理や鍋物のたれ使いとしても広がっている。そのため大容量を求める声が多くなったことから600mlを発売。一方、家族の好みに合わせて使い分けて複数の種類を保有する世帯も増えていることから、手ごろな価格で購入しやすい260mlもラインアップした。ドレッシングは世帯によって使い方が多様化しているため、容量も複数揃える必要があるようだ。
![「深煎りごまドレッシング」と「シーザーサラダドレッシング」](https://diamond-rm.net/wp-content/uploads/2024/03/dcs240315_102_010.png)
ヨーグルトは最適な中容量帯、スープは好みの濃さが選べる大容量
生活環境や食シーンの変化から、多様化するあらゆるユーザーのニーズに応えるため、明治では昨年、「明治ブルガリアヨーグルト」シリーズに「コンパクトシリーズ」を発売。180gの「コンパクトプレーン」3種類と、400gの「コンパクトのむヨーグルト」4種類。そのままで、食べきり、飲み切り、分け合って、それぞれのライフスタイルに最適なシリーズとして提案した新容量となっている。コンパクトシリーズは、持ち帰るのも便利で、冷蔵庫の中でも場所をとらず好評となっている。また、コンパクトシリーズを発売することで、ライトユーザーを取り込んでおり、市場も活性化している。
![「明治ブルガリアヨーグルト」シリーズ](https://diamond-rm.net/wp-content/uploads/2024/03/dcs240315_102_008.png)
一方、ポッカサッポロフード&ビバレッジでは、主力商品の「おうちスープ」シリーズのパウチ容器入り大容量タイプを展開している。いつもの飲み方はもちろん、自分の好きな量、濃さで楽しむことができるのが魅力となっている。また、具材が入っていないので、料理にも使える汎用性があり、チーズフォンデュやドリアなど、手軽にアレンジできる点も魅力だ。
![「おうちスープ」シリーズ](https://diamond-rm.net/wp-content/uploads/2024/03/dcs240315_102_009.png)
各社とも、多様化する食やライフスタイルに合わせて、新たな価値を持った容量帯を展開することで、需要を喚起して市場活性化につなげている。
売場活性化のためのMD EDITION の新着記事
-
2024/07/09
アイスクリーム市場、価格改定と記録的な猛暑で23年は過去最高を更新 -
2024/07/08
豆腐市場、栄養面の訴求やメニュー提案で若年層のトライアルを促す -
2024/07/08
植物性ミルク市場、さまざまな植物素材の商品が登場 話題化で市場拡大に期待 -
2024/06/24
食用油市場、価格改定と内食機会の高止まりで23年度も市場規模は過去最高を更新 -
2024/06/11
おうちでスポーツ観戦、勝負は前半戦!売り込むべきカテゴリーとは? -
2024/06/11
牛肉MD、1人当たり購入金額や購入数量は減少傾向 週末、年末などの需要期の動きは活発
この特集の一覧はこちら [133記事]
![売場活性化のためのMD EDITION](https://diamond-rm.imgix.net/wp-content/uploads/2020/07/MD_edition680-1.jpg?auto=format%2Ccompress&ixlib=php-3.3.0&s=3b8a04bb04fdbde9717c570230297055)
関連記事ランキング
- 2024-07-01植物性ミルクを愛飲する人に知ってほしいマルコメの新作「米糀ミルク」の正体
- 2024-03-08ストア・オブ・ザ・イヤー2024を発表!今、行くべき店はこの店だ!全42店舗掲載
- 2024-07-08植物性ミルク市場、さまざまな植物素材の商品が登場 話題化で市場拡大に期待
- 2024-07-08豆腐市場、栄養面の訴求やメニュー提案で若年層のトライアルを促す
- 2023-04-26「簡便・時短」から「タイパ」へ 急拡大する「タイムパフォーマンス」志向
- 2024-03-11ストアオブザイヤー2024、7~10位 ヤオコー、ロピアのあの店がランクイン
- 2024-03-11ストアオブザイヤー2024、4~6位 万代、コープさっぽろの話題店が!
- 2024-05-22冷凍食品市場、外出機会の増加に伴い停滞 弁当や総菜、菓子などカテゴリーに広がり
- 2024-04-16購買データをファクトに次の一手へ!キッコーマンソイフーズ「リテールメディア」新・活用事例
- 2024-06-10ギフト市場、23年度はカテゴリーによって明暗、食用油ギフトが健闘
関連キーワードの記事を探す
サステナブル商品 小売やメーカーの取り組みが進み生活者の関心も高くなる傾向
店舗サイドから仕掛けるきっかけのひとつとして売場の注目度を高め販売実績向上をめざす
2023年春・夏売上伸長率ヒットランキング!ロングセラーブランドなどのアイテムが上位に
植物性ミルクを愛飲する人に知ってほしいマルコメの新作「米糀ミルク」の正体
コーヒー「ジョージア」が若い男女にも受け入れられるブランドに育った理由
日本コカ・コーラ副社長金澤博史氏が語る、デュアルブランド戦略でコーヒー市場の活性化をめざす