高質スーパーの売上急増 福岡のハローデイが絶対的な差別化のために進める独自の商品開発
競争の激しい九州エリアを主戦場とするハローデイ(福岡県/加治敬通社長)は、「楽しい食の提案」を掲げ、独自の品揃えや売場づくりに取り組んできた。独自商品としては、調味料を中心に2019年度から味にこだわった商品の開発を進め、好評を得ている。また、コロナ禍で価格政策を大きく転換したほか、プロセスセンター(PC)の活用で店内作業の負担軽減も進めていく。
30年以上続いていた販促企画を廃止
ハローデイは福岡県に本部を置き、九州エリアを中心に事業を展開する食品スーパー(SM)企業である。20年12月時点で、標準SM「ハローデイ」50店舗と、高質SM「ボンラパス」5店舗の計55店舗を展開している。商勢圏では年々、SMだけでなく、食品を強化したドラッグストア(DgS)やディスカウントストア(DS)が存在感を増してきており、業態を超えた競争が激化している。
コロナ禍では、他のSM企業と同様にハローデイの業績も好調だ。20年4~5月、既存店ベースの売上高は対前年同期比2ケタ増と大きく伸長。その後は落ち着きつつあるものの、20年11月までの累計実績は同5%増と依然前年超えをキープしている。差別化部門の鮮魚をはじめとする生鮮食品のほか、日配品や酒類、加工食品などが好調だった。
その一方、
前の記事
統合後も客単価2桁増と好調続くイオン北海道が取り組む「強い食」実現のための仕組みと仕掛け
次の記事
全国食品バイヤーアンケート調査!20年のヒット商品、消費者ニーズ、競合動向、21年の商品トレンド大公開!
コロナで激変、大進化!有力各社はこう動く!食品マーチャンダイジング2021 の新着記事
-
2021/01/14
セブン-イレブン、“半歩後ろ”の商品開発がヒットを生み出す納得の理由 -
2021/01/14
時短特化に45分かかる本格料理、有名飲食店の味・・・ 顧客ニーズに徹底対応するオイシックスのミールキット -
2021/01/13
3つのPB+直輸入で各売場をどう作っているのか?ヤオコーのPB戦略を徹底分析! -
2021/01/13
PB戦略を大刷新したバロー どのように1品あたりの売上高が急増させたのか? -
2021/01/12
総菜好調、ベーカリーも売上回復!絶好調原信・ナルスが着目したコロナ禍の4つの変化とは -
2021/01/12
おかず商品拡充、非生鮮値下げ、PC活用… 絶好調のSM・光洋が仕掛ける21年度MDの全貌
この特集の一覧はこちら [11記事]
ハローデイの記事ランキング
- 2019-09-30ハローデイ加治敬通社長が「アメリカのスーパーを手本にするのはベストではなくなった」と考える理由
- 2023-10-02ハローデイ、チラシ特売をやめて売上利益が改善!その理由と今後の戦略とは
関連記事ランキング
- 2024-12-04ヤオコー、バロー、サミットで明暗 3月期主要SM24年度上期決算
- 2024-12-11強敵が次々商圏に出店!平和堂の戦略と新たなモデル店の成果とは
- 2024-12-12関西を攻めるバロー!大阪で あえて 激戦区に出店した理由とは?
- 2024-12-10EDLPと独自化で対峙!自信あり、ライフの関西オーケー対策
- 2024-12-13地域密着のEDLP フォーマットで迎え撃つ、関西地場中堅小売の戦略
- 2024-11-08怒濤の出店で1兆円が見えたロピア!大きな進化と懸念される副作用とは
- 2024-11-29相場高に負けない!青果部門、2025年春の売場づくり、販促提案!
- 2024-12-07イオン九州の戦略小型店、80坪のマックスバリュエクスプレス下呉服町店を徹底解説!
- 2024-11-18レシートは語る第15回 まもなく関西進出のオーケー、データでわかる競争力と成功のカギ
- 2024-11-18既存店の数字が良い企業は実践!競合スーパーが進出しても影響を受けない方法