恵方巻マーケットは拡大傾向! 22年のトレンドとSM・CVS各社の恵方巻を徹底分析!
恵方巻+スイーツ提案のCVS
次にコンビニエンスストア(CVS)の恵方巻を見てみよう。
業界最大手のセブン-イレブン・ジャパン(東京都/永松文彦社長)では、柿安監修の「黒毛和牛の牛すき恵方巻」(レギュラーサイズ1本1020円/ミニサイズ696円)を数量限定品とし、ほか「こだわり海鮮恵方巻」(ミニサイズ1本696円)など計4種類を展開する。CVSの恵方巻きらしく、一人で食べるシーンを想定し、直径4.5cm・長さ8.5cmのミニサイズを充実させているのがポイントだ。
ファミリーマート(東京都/細見研介社長)では、玉子焼きや椎茸煮などを巻き込んだシンプルな恵方巻に加え、海鮮恵方巻きを2種類用意。国民的アニメ「ドラゴンボール」とのコラボ商品も展開する。ローソン(東京都/竹増貞信社長)は、厚焼玉子などのベーシックな恵方巻と海鮮巻、サラダ巻をセットにした「三種の恵方巻セット」(3本入り1150円)を展開。また、恵方巻の上に牛カルビを贅沢に盛りつけた「W焼肉恵方巻」(1本1280円)など、CVSとしては豪華さも価格帯もワンランク上の商品も用意する。
CVSの節分商戦の特徴は、恵方巻以外にもスイーツなどの品揃えを充実させていることだ。各社、恵方巻に見立てたロールケーキや、鬼の金棒に見立てた菓子など、節分に絡めたスイーツを豊富に提案している。SM各社が恵方巻の内容で勝負する一方、恵方巻にプラスアルファの購入をねらうCVSという方向性の違いが見て取れる。
再び感染拡大の中迎えることになる22年の節分。各社が提案する恵方巻はどこまで消費者の心を捉えることができるのか。節分商戦の行く末に注目だ。