パンデミック期間に7000万人がデジタル化した東南アジア その劇的な“変化 ”とは

東南アジア諸国では、どの国も長期にわたるロックダウン(都市封鎖)を経験し、多くの国民が4~5カ月におよぶ厳格な行動制限を耐え忍んできた。
しかし最近はワクチン接種が進んだことで状況改善が見られ、各国で経済活動の再開に向けたポジティブな雰囲気が生まれつつある。シンガポール、マレーシア、タイなどでは、一定の入店条件のもとでパブに集い生ビールを飲むという日常的な風景が見られるようになってきた。東南アジアでビジネスを展開する筆者としても、これから先、経済活動が順調に回復することを期待したい。
明るい兆しが見え始めた東南アジアだが、パンデミックの最中に人々の消費行動、ライフスタイルが劇変したことにあらためて気づかされる。1年半も続いたパンデミックが人々に“強制的に”デジタル活用を習慣づけ、気がつけばデジタルリテラシーが底上げされたようにも見える。
筆者が居住するマレーシアでも長期にわたるロックダウンが継続されていたが、9月10日から行動緩和が実施され店内飲食が解禁となった。筆者も久しぶりにレストランで食事をしたのだが、会計の際に現金決済は拒否され、当たり前のようにモバイル決済を促された。
冷静になって周りを見渡してみれば、コロナ以前にはオンラインショッピングを利用していなかった人々も積極的にECを活用する習慣を持つようになり、マンションには大量の荷物が毎日届けられている。食品スーパーのレジにおいても、スマホで決済を済ませる人を多く見かけるようになった。やはり、短期間で購買行動が大きく変わったのだ。
パンデミックで7000万人が“デジタル化”
そんな東南アジアにおける変化
チャイナ&アジアトレンド の新着記事
-
2025/12/04
中国の「ラッキンコーヒー」、満を持してのNY進出も苦戦のワケ -
2025/11/05
中国でも主流に?アリババがタッチ決済で描くシェア拡大戦略 -
2025/10/04
「ラブブ」の大ヒットに沸くも毎日が正念場? 中国玩具メーカーの“憂鬱” -
2025/09/04
中国でも増殖する小型スーパー 競争の軸は「30分配達」 -
2025/07/19
EC プラットフォーマーとお客を取り合う!? 中国で進む 買物の“ AI 化” -
2025/06/20
EC特有の不良在庫リスクを削減! 中国EC大手・京東が描く「再商品化」の新スキームとは?
この連載の一覧はこちら [58記事]
関連記事ランキング
- 2025-11-06南アフリカ初の「ウォルマート」開業 英国の「アマゾンフレッシュ」閉鎖へ
- 2025-12-04ウォルマートが生鮮にRFID導入 アマゾンは食品の新PBを発売
- 2024-11-25テキサス州だけで売上6兆円近く!最強スーパー、H-E-Bとは
- 2025-11-22米EC市場で注目度上昇!「カンバセーショナルコマース」とは
- 2021-06-07米ウォルマート、店舗従業員向け統合業務アプリ導入、スマホ74万台を無償貸与
- 2023-06-08コロナ禍もコロナ後も強い成長!米国小売業ランキング&分析2023
- 2023-10-06オランダ最大の小売企業「アルバート・ハイン」に今注目すべき理由
- 2024-07-05あのチェーンも導入!食品スーパーの「量り売り」、成功の秘訣は?
- 2019-06-25PB商品製造からスタートして韓国で人気沸騰 PBメーンの人気スーパー「no brand」
- 2019-12-13米クローガー、ウォルグリーンと共同仕入会社を設立、提携関係を深化




前の記事
