中国春節中の航空旅客、前年比45%減 消費は好調
[北京 18日 ロイター] – 中国民用航空局(CAAC)は18日、春節(旧正月)の休日(2月11─17日)の航空旅客数が357万人と前年比45.16%減少したと発表した。
座席の販売状況を示す有償座席利用率(ロードファクター)は57.51%だった。
一方国際貨物は前年比212.48%急増した。
ジェフェリーズのデータによると、国内線の座席使用率は8日の週に昨年2月以来の水準に低下したが、今週は前週比65.5%の増加が見込まれている。
同社の株式アナリスト、アンドリュー・リー氏は「7日以降、中国では国内感染が1件しか出ておらず、旅行制限が緩和されると予想している」と述べ、抑え込まれていた需要が顕在化してロードファクターが改善し、最終的に航空運賃が上昇するとの見方を示した。
消費者は旅行を控える一方で支出には積極的だった。
中国南部のリゾート地、海南島の当局によると、島内9カ所の免税店では休日中の売上高が15億元(2億3227万ドル)を超え、前年の2倍となった。
ANZの中国担当シニアエコノミスト、ベティ・ワン氏は「ベース効果が低いため、1─2月の中国の小売売上高は2桁の伸びとなる可能性が高い」とし「雇用市場が引き続き回復し、消費の勢いを支えるかどうかが重要な問題だ」と語った。